顕彰状 レジェプ・タイイプ・エルドアン氏

顕  彰  状

レジェプ・タイイプ・エルドアン氏は1954年、トルコ・イスタンブルに生まれ、マルマラ大学の経済・商学部に進学し、同校を1981年に卒業した。在学中からトルコ学生連合での活動に取り組み、1976年に国民救済党のイスタンブル市青年部代表に就き、1980年までこの責務を果たした。

1983年の福祉党結成とともに、氏は政治活動を本格化し、党のベイオウル地区代表、ついで、イスタンブル地区代表に選出される。さらに、中央執行委員として女性や若年層の政治参加を促し、市民から広く支持を集めるようになった。

1994年イスタンブル市長に当選した氏は、在任期間中にパイプライン敷設による水資源問題の解消、天然ガスの普及促進による大気汚染の改善、橋梁や高速道路の整備による市中心部の交通網整備などの、市が慢性的に抱えていた課題を次々に解決していった。一方で、多数の大型プロジェクト実施にもかかわらず、市長就任時にあった多額の負債は大幅に削減された。

イスタンブル市長を務めた後、2001年に公正発展党を立ち上げ、初代党首に就任すると、同党は翌年行われた総選挙で、議席の三分の二を単独で占めるほどの支持を獲得した。2003年には首相に就任し、数多くの改革を実行に移すことになった。2005年にデノミネーションを成功させたことにより、長年の懸案であったインフレ問題を解決し、トルコ経済の安定的発展に多大な貢献を果たしたこと、また、キプロス問題の解決をはじめ、世界各国との友好関係の構築に手腕を発揮したことは特筆に値する。トルコ国内においては、交通網、電力施設、各種公共施設等、さまざまなインフラを整備し、その驚異的な発展は「静かなる革命」と評されることとなった。

トルコはかねてより世界でも類をみない親日国であり、氏もまた日本との関係性をことさら重視し、両国の多面的交流の継続・発展に尽力している。近年、トルコに進出する日本企業は飛躍的に増加し、ボスポラス海峡トンネルをはじめ、トルコの国家的プロジェクトの多くを日本企業に委ねてきた。今後は政治・経済分野のみならず、文化・研究・教育の領域においても、日本・トルコの協力の深化が期待されており、この点において、早稲田大学に期待されるところも少なくない。とりわけ、両国間で設立が検討されている共同大学・大学院は具体的一例といえるだろう。

トルコの大学・研究機関との交流において、本学はトルコ外務省、トルコ大使館の多大な協力により、すでに多くの学生や大学院生、教員や研究者が両国を行き来しているが、両国関係のさらなる発展のためにも、本学とトルコとの間にはより親密な関係の構築が望まれるところである。

日本・トルコ両国の友好を一層確固たるものへと発展させただけでなく、グローバルな政治家として長年にわたって活躍し続け、結果、トルコの国際的地位を飛躍的に押し上げた氏の功績を讃え、両国の友好の発端となるエルトゥールル号事件から125周年を迎える本年、真の国際人の育成を目指す本学が、トルコ共和国大統領である氏を名誉博士として迎えることは誠に時宜にかなっているというべきである。

ここに早稲田大学総長、理事、監事、評議員ならびに全学の教職員は一致して

レジェプ・タイイプ・エルドアン氏に

名誉博士(Honorary Doctor of Laws)の学位を贈ることを決議した。

学問の府に栄えあれ!

大学が栄誉を与えんとする者を讃えよ!

Vivat universitas scientiarum! Laudate quem universitas honorabit!

 

2015年10月8日

早 稲 田 大 学

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WASEDA University

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