早稲田大学は、2025年11月9日、名古屋マリオットアソシアホテル(名古屋市中村区)で開催された公益財団法人服部国際奨学財団主催「2025年文化講演会・秋季服部奨学金授与式」に参加しました。
本学は、2018年度に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連UNHCR協会と締結した難民高等教育プログラム(RHEP)に基づき、これまでに11名の難民背景を持つ大学院生を受け入れています。
当該プログラムを通じて入学した学生には、公益財団法人服部国際奨学財団から奨学金が給付されており、この多大なご支援により、難民学生が安心して研究活動に専念できる環境が整えられています。
今回の「文化講演会・奨学金授与式」には、同財団から支援を受ける本学の難民学生や、Alumniとしてかつて支援を受けていた元学生をはじめ、日本各地の大学から120名を超える奨学生・元奨学生が集いました。
午前中には、2025年秋季に新たに採用された奨学生25名への奨学金授与式が執り行われました。
昼食懇親会を挟み、午後には劉 傑 教授(本学・社会科学総合学術院)による講演会「戦後80年に思う昭和の外交官たち―平和について考える―」が開催され、歴史学・平和学を専門とする現役奨学生や元奨学生によるパネルディスカッションも行われました。

さらに、電気工学を専門とする奨学生による研究発表や、キャリアアップセミナーをはじめとした奨学生の活動を紹介する多彩なプログラムが続き、最後には留学生による文化発表・パフォーマンスが披露され、盛況のうちに閉会しました。
同財団からのご支援は、難民学生をはじめとする本学学生が安心して学業に専念できる環境の整備に大きく寄与しています。今回の会では、本学学生・卒業生より、財団の経済的支援および多様な交流事業に対し、改めて感謝の声があがりました。財団が重視する「絆」を体現する国際的なネットワークやコミュニティへの参加を通じて、学生は他者理解を深め、学際的な視野を広げ、将来のキャリア形成において貴重な経験を積む機会を得ています。





