2025年10月9日第2回戦略方針委員会を開催しました。
早稲田大学は、創立150周年事業の柱である「Global Research」「Global Education」「Global Citizenship」を中心に、国際的な頭脳循環の促進と教育・研究体制の一層の国際化に向けた取り組みを進めています。戦略方針委員会は、こうした取り組みを支えるため、学外の有識者から大学の国際的競争力強化に関する助言を得ることを目的として設置されました。
第2回委員会には、ピーター・サロベイ教授(イェール大学前学長)、ギル・ラッツ教授(オハイオ州立大学前Vice Provost)、グレン・S・フクシマ氏(Vice Chair, Securities Investor Protection Corporation)、ミヒャエル・ホッホ教授(ボン大学学長)、仲條亮子氏(ソフトバンク独立社外取締役)、江田麻季子氏(住友商事 常務執行役員 サステナビリティ・DE&I推進グループ長 兼 メディア・デジタルグループ副グループCEO)、田代桂子氏(大和証券グループ本社 取締役兼執行役副社長)が出席しました。
午前中は、田中総長および担当理事らとともに本学の研究戦略等について意見交換を行った後、主にアントレプレナーシップ推進に関して、ベンチャーキャピタル(早稲田大学ベンチャーズ)関係者や関係教員からの説明を受け、活発な質疑応答が行われました。
午後は、西早稲田キャンパスのイノベーション・ラボなどの研究施設や早稲田キャンパスの120号館・121号館内の先端研究拠点を視察し、研究環境や支援体制について、教職員や学生との意見交換を実施。その後、Global Citizenship Center (GCC)のコモンルームにおいて、本学学生とともに教学制度の現状や課題について対話を行いました。
研究拠点の見学
Global Citizenship Center での学生との対話
その後、総括ディスカッションが行われました。朝からの会議、視察、学生との対話を含む一連のプログラムを通じて、アントレプレナーシップおよびスタートアップ支援体制の強化、ガバナンスと財務基盤のあり方、研究者育成と研究支援体制の充実、海外優秀研究者の獲得、派遣留学の促進、国際共同研究支援の拡充といった国際頭脳循環を促進する上での重要課題について、各分野において豊富な知見と経験を有する委員から貴重な助言を得ることができました。
終日にわたる充実した議論ののち、委員会は本学関係者も交えた懇親会にて、和やかな雰囲気の中で締めくくられました。