本学は、2040年までに日本において、2050年までにアジアにおいて最も学ぶ価値がある大学、世界で活躍するのに最も効果的だと思われる大学になるという目標を立てています。これは、本学創立者である大隈重信の「一身一家一国のためのみならず、進んで世界に貢献する抱負が無ければならぬ」という理念を基にしているものです。
本学では、様々な教育改革を実現しながら、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大による経済情勢の悪化等を鑑みて、2023年度入学者までの学費を据え置きとしてまいりましたが、昨今の物価高騰をはじめとする本学を取り巻く状況を総合的に勘案し、これまでの教育改革の成果を維持しさらに発展させていくため、また、教員学生比率(ST比)の向上や施設設備の充実等も含め教育の質向上を図るため、2024年度入学者学費(各学部の授業料、および修士課程、専門職学位課程の入学金)を改定することを決定いたしました。また、今回の学費改定と合わせて、国内大学トップクラスの給付型奨学金をさらに充実させることも決定しています。なお、2024年度博士後期課程および一貫制博士課程入学者の学費は据え置きとし、2023年度以前入学者の学費の取り扱いにも変更はありません。
本学では、先に述べた目標に向かって、正解のない問題に対して自分の頭で考え、エビデンスに基づき解決策を導く「たくましい知性」と、世界的な視座を持ち多様性を受け入れることのできる「しなやかな感性」を併せ持つ人材を育み続けるべく、すべての学生が履修できる全学共通の「基盤教育」の充実など、教育の質を向上させる様々な施策の検証と改善を重ね、不断の改革を実行してまいります。引き続き、本学の教育・研究活動にご理解を賜り、一層のご支援、ご協力をお願い申し上げます。
以上