未来を創造するアイデアと技術が結合するテクノロジーアート

未来を創造するアイデアと技術が結合するテクノロジーアートの祭典
Media Ambition Tokyo 2017に「floatio」を招待展示

早稲田大学基幹理工学部表現工学科でヒューマンメディアテクノロジーの研究に従事している橋田朋子准教授の研究グループ(油井俊哉、横田智大、橋田朋子)は、未来を創造するアイデアと技術が結合するテクノロジーアートの祭典Media Ambition Tokyo2017において、“floatio:アニマシー知覚に基づく浮遊するタンジブルユーザインタフェース ”※1の研究成果を、アートに昇華させた作品を招待展示しています。
floatioは、TUIという情報に実体を与え直接手で触って操作できる入出力ユーザインタフェースの研究領域の新たな挑戦として、機械として単に操作しやすいだけでなく人にとってより魅力的で思わず使いたくなることを目指し、アニマシー性(生物らしさ)を想起しやすいという特性を備えたTUIを提案するものです。具体的には、ピクセルと見立てたスチロール球を風で浮かせてディスプレイとし、ユーザによる球の受動的な配置と、システム側から球の位置を変更する自律的な配置が可能なTUIを実現しました。これによりアニマシーの知覚の要件とされる相互作用・不規則的要素(おぼつかなさ、ゆらぎ)・重力に抗する自動的な動きの3つの要件を満たすTUIを可能としました。

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今回の招待展示ではfloatioを、万有引力の象徴である“りんご”を置くと、重力に逆らって浮遊し移動していくインタラクティブな作品として出展しています。ドローンの登場が象徴するように、今、身近にあるモノたちが当たり前のように浮遊する時代が到来しつつあります。私達はTUIの研究を進める中で、浮遊しているモノは自身の力で動いているように見え、シンプルな形状でも生き物のように見えること=浮遊によるモノの生命感に気がつきました。今回の展示ではこの作品が、モノが浮遊する時代や、浮遊による生命感とそれに基づくモノとの関わりかたの変化、に考えを巡らすきっかけとなることを期待しています。

Media Ambition Tokyo 2017

  • 会期:2017/2/11(土)~3/12(日) 10:00~22:00(最終入場21:30)
  • 場所:東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)
  • 主催:MAT実行委員会(六本木ヒルズ / CG-ARTS / JTQ Inc. / Rhizomatiks)
  • floatio アーティスト:油井俊哉、横田智大、橋田朋子

※1 Toshiya Yui and Tomoko Hashida:“floatio: Floating Tangible User Interface Based on Animacy Perception”, UIST2016, pp43-45
油井 俊哉,橋田 朋子:スチロール球を用いた浮遊タンジブルユーザインタフェース, インタラクション2016, pp.637-640(インタラクション2016 インタラクティブ発表賞 受賞)

 

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