田中総長が THE Asia Universities Summit 2023(6月21日~23日)、環太平洋大学協会(APRU)年次学長会議(6月26日)に出席
The Asian university 2050(2050年のアジアの大学)」をテーマにTimes Higher Education 社のThe Asia Universities Summit 2023が香港中文大学で開催され(2023年6月21~23日)、田中総長が「The unique and diverse drivers of partnerships across Asia」と「Leadership reflections: Presidential panel」の2つのパネルに登壇者として招待されました。
6月21日開催の「The unique and diverse drivers of partnerships across Asia」では、大学の国際連携の潮流や課題について議論が繰り広げられ、田中総長は、日本の社会や高等教育が直面する各種課題に触れ、それらを解決するための手段としての国際展開や海外大学との連携の在り方などについて意見を述べました。最終日に開催された「Leadership reflections: Presidential panel」では、田中総長に加え、オークランド大学(ニュージーランド)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(米国)、南カリフォルニア大学(米国)、香港中文大学(香港)の学長等が登壇し、AI、米中間の緊張、偽情報問題が高等教育に与える影響など、大学のトップとして憂慮している事象や兆候などを共有し、共通課題を見出すべく、討論しました。
田中総長は、少子高齢化や国際競争力低下などの課題に直面する中、日本の大学が地球規模の課題解決に寄与していくためには、世界的にも高水準の教育・研究環境の実現を目指していく必要があるとの信念に基づき、日々、大学の改革に取り組んでいるとの思いを共有し、ロシアのウクライナ侵攻を受け、ウクライナ出身の学生のみだけではなくロシア出身の学生の置かれた状況にも等しく想像力を働かせるべきというメッセージを発したエピソードに触れ、国際社会の緊張や対立を克服するために高等教育が果たす役割についての自らの考えを述べました。アジア太平洋地域の主要大学の学長など500名以上が参加した本イベントは盛会裏に終わりました。
Photography : Times Higher Education, THE Asia Universities Summit, 2023.
6月25日には、香港大学で開催された環太平洋大学協会(Association of Pacific Rim Universities About – APRU)の年次学長会議(Annual Presidents’ Meeting)に出席しました。環太平洋地域の主要大学(2023年時点で60大学)の学長により構成される同協会に本学は設立時より参画しており、近年は加盟する日本内大学の代表としてSteering Committeeのメンバーを担当しています。
コロナ禍の影響で昨年度まではオンラインでの参加が続いていましたが、今年度初めて対面で参加することとなり、カリフォルニア大学ロサンゼルス校、香港大学、香港中文大学など世界のトップ大学のリーダーと対面で交流する貴重な機会となりました。

Photography : Times Higher Education, THE Asia Universities Summit, 2023.