新建築 新建築2024年8月号に、本校建築都市設計科 卒業生の佐藤熊弥さんが共同主宰を務めるtandemによる「ある家族の会話」が掲載されました。

写真クレジット:高野ユリカ
佐藤熊弥さん コメント
築40年を超えた実家のビルの改修計画。本館は1983年に祖父がオフィス兼住戸として建てた6階建てのビル。
1993年には1階で自社の店舗を展開することになり、ほぼ全館自家使用となった。以来昨年閉業するまでパン屋として、また拡大する家族の住まいとして改装を繰り返してきたが、それから30年を経て事業にも建築設備にも根本的なメンテナンスが緊急性を帯び、母と兄と家族会議を繰り返して改修をすることが決まった。
本プロジェクトでは、愛着の染み付いた既存の装飾や建具・家具をどこまで残し、どこまで剥ぎ取るか、ということが設計の決め手となっている。数寄者の祖父が作り上げた極端なヨーロッパ趣味と茶室が隣り合うという、この混沌とした建物に対して、 強い全体性を付与することは早々に断念した。
むしろ愛着があって残す部分を検討することで減額できる要素を考えつつ、新しく住む人のことを考えて部分的に各室の要素を減らし、光や色を取り入れるなどして、愛着と余白をバランスさせることに注力した。
佐藤熊弥さん SATO Kumaya プロフィール
1991年東京都生まれ。2017年東京藝術大学油画修士課程修了後、2020年早稲田芸術学校卒業、2019-2023年西澤徹夫事務所にて多数の展示デザインを担当。2023年にtandem開設。
主な作品
2024 『ある家族の会話』集合住宅改修計画
2024 『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』パナソニック汐留美術館 会場構成
2024 『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』青森県立美術館 会場構成(ASと協働)
2025 『総合開館30周年記念 遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22』東京都写真美術館 会場構成
2025 『SPRING わきあがる鼓動』ポーラ美術館 会場構成 など。
ウェブサイト
https://hausdertanne.com/




