どのような組織にも守るべきルールがあり、それに違反すると、しかるべき処分が課せられます。国の場合には、憲法という大原則と民法・刑法といった各種法律によって国民として守るべきルールが規定され、それらに違反するとその罪に応じて罰せられます。
早稲田大学で学生生活を送る場合、学生は、憲法に相当する『早稲田大学学則』や日頃の学生生活で守るべきルールを規定した『課外活動等に関する規程』などに従う義務があります。そして、それらに違反する行為があった場合には、懲戒処分が課せられることになります。
違反行為に対する早稲田大学の懲戒処分としては、重い順に、「退学」「停学」「訓告」の3 種類があります。「停学」の場合には、「停学処分に伴う措置」が取られます。また、「訓告」の場合にも、給付済の奨学金の返還を求めることがあります。
どのような場合にどのような処分が行われるかを事前に特定することはできません。なぜならば、違反行為が行われる背景にはさまざまな要因が考えられ、それらを総合的に判断して処分内容が決定されるからです。しかし、誤解を恐れずにあえて具体例を挙げるとすると、違法薬物の所持・使用の場合には退学処分が、試験の不正行為、傷害、器物損壊などの場合には停学処分が課せられることがあります。
懲戒処分は、学生がその違反行為を深く反省し、早大生としての自覚と誇りを取り戻すために行われます。しかし、そのような違反行為をしないことが決定的に重要です。早稲田大学では、学生の皆さんが入学した時から、そのような事態に至らないようにさまざまな形、さまざまな場面で注意喚起を行っています。このWebサイトもその一つです。
懲戒処分を課せられるということは、皆さんが入学時に立てた学生生活の計画が大きく狂ってしまうことを意味します。それは、決してあってはならないことです。
早大生として守ることは、全て常識の範囲内のことです。逆に、早大生だから許される、ということもありません。軽い気持ちで行ったことが重大な結果を招くこともあります。守るべきルールを常に認識し、遵守しながら、有意義な学生生活を送ってください。
※「退学」「訓告」の場合にも、給付済の奨学金の一部または全額の返還を求めることがあります。