Research Theme 研究テーマ
Research Director 所長

Member メンバー
- 城倉 正祥 文学学術院文学部教授
- 田畑 幸嗣 文学学術院文化構想学部教授
- 寺崎 秀一郎 文学学術院文化構想学部教授
- 森下 壽典 高等学院教諭
Institute of Comparative Archaeology
考古学,古代文明,三次元計測,文化資源,民族文化観光,国際文化協力
本研究所では,研究テーマを(1)古代マヤ文明を中心とした都市文明研究,(2)考古学データの三次元化,(3)ポストCOVID-19における文化遺産と社会とする。
本研究所には,中央アジア,東南アジアなどの他地域の都市文明を研究対象とする所員も所属していることから,学部生,大学院生を巻き込んだシナジー効果を引き出せるような研究会の定期的な開催を予定している。
後述するように,委託研究計画が従来のものから変更が生じる可能性が高く,当初のレーザースキャナによる測量ではなく,資金面で安定するまでは,SfMを利用した三次元データの生成を中心軸とし,現在あるデータの検証と実験を継続する。必要に応じて,本研究の対象である重層建造物の内部構造に類似した特性をもつ国内遺跡・遺構でのデータ採取も視野に入れたい。
COVID-19の感染拡大が,持続可能な開発としての観光産業,とりわけ古代文明関連遺跡観光には甚大な影響を及ぼし,経済・産業基盤の脆弱な開発途上国には大打撃となった現実を目のあたりにした。本研究所では継続してホンジュラス共和国コパン遺跡と周辺地域での調査研究を目指すことには変わりないが,同国では2020年に二度のハリケーンが襲い,コパン遺跡にも被害が及んでおり,現地調査が再開できるようになるまでは,予定していた三次元測量の委託研究ではなく,現地博物館の整備等に関する協力に振り替えることも視野に入れ,調整中であり,現地の感染状況については,逐次モニタリングしている(2月23日現在,感染者数165737人,死者4024人)。なお,近日中にこの件については,人類学歴史学研究所所長より,総合研究機構宛に書面が発出される予定である。(3)のテーマは,考古学研究が現代社会にどのようにコミットしていくのかということを問うものであり,パブリック・アーケオロジー的アプローチも採用する。