- 研究番号:24P16
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2024年04月〜2027年03月
代表研究者

小野田 弘士 教授
ONODA Hiroshi Professor
環境・エネルギー研究科
Graduate School of Environment and Energy Engineering
URL:https://onoda.w.waseda.jp/index.html
研究概要
本研究では、実用化レベルにある再生可能エネルギー発電とエネルギー貯蔵システムを活用するための、次世代送配電ネットワークの設備計画、実運用可能性、有効性の検証を行う事を目的とする。
我が国では、2011年の東日本大地震により、脆くも火力発電所が損壊し供給力不足が発生した。このような大規模な電力不足を経験したことから、地産地消につながる太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーを導入することが重要となっている。また、現在、e-Asia参加国である、東南アジア諸国との研究連携を進めている。これらの国においては全国レベルのグリッド整備は多大なコストが発生するため、同様に、地産地消が可能な再生可能エネルギー導入が期待されている。再生可能エネルギー有効活用のために、送電ネットワーク設計や運用に関して、再生可能エネルギーの不確実性、グリッドの安定性を考慮した動特性解析のためのモデルと、建設コスト最小化や経済効果の低下につながる電力損失の最小化を行うためのデータベースの構築を進める。
本研究プロジェクトでは、国内だけでなく、e-Asia参加国とも協力し海外の各種再生可能エネルギーの特性、用途事例と、設計手法、制御方法、運用方式、および各方式を統合した数理モデルとシミュレーション手法の現状と開発課題を明らかにする。また、電力システム改革が着手され、規制緩和市場に移行する中、これらの技術が適用される事業の変化をとらえ、それぞれの事業面からの有用性などの分析を行い、社会インフラへの提言を行う。