- 研究番号:24P15
- 研究分野:environment
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2024年04月〜2027年03月
代表研究者

田邉 新一 教授
TANABE Shinichi Professor
創造理工学部 建築学科
Department of Architecture
URL:http://www.tanabe.arch.waseda.ac.jp/
研究概要
2014年に閣議決定されたエネルギー基本計画において、建築物に関しては、2020年までに新築公共建築物等で、2030年までに新築建築物の平均で、ネット・ゼロ・エネルギービル(ZEB)を目指すと目標がはじめて示された。2018年に閣議決定された第5次エネルギー基本計画でもこれが踏襲されている。さらに、2020年10月26日に政府が2050年脱炭素社会実現を宣言したことによりZEBの役割はさらに増している。2021年に閣議決定された第6次エネルギー基本計画では、「省エネルギー改修や省エネルギー機器導入等を進めることで、2050年に住宅・建築物のストック平均でZEH・ZEB基準の水準の省エネルギー性能が確保されていることを目指す」と既存建築物にも言及があった。資源エネルギー庁のZEBロードマップ委員会では、ZEBの定義を行うとともにそのフォローアップが行われている。
本研究の目的は、ネット・ゼロ・エネルギービル/ハウス(ZEB・ZEH)を実現するための省エネルギー手法や再生可能エネルギー利用技術に関する研究開発を行うことを目的とする。計画時のみならず、運用時にその性能が発揮できるようにする。これまで、神奈川県開成町、早稲田アリーナなど様々な建築物の計画・運用などの研究開発を行ってきた。具体的には、オフィス、公共施設、住宅など様々な空間におけるZEB実現に関する研究開発を行う。空調、換気、照明などの省エネルギー手法や熱源の最適化検討を行う。また、住宅分野に関しては停電時を含めたレジリエンスに関する研究、農業分野に関して施設園芸でのネット・ゼロ化に関する研究を行う。