- 研究番号:23K01
- 研究分野:
- 研究種別:寄附研究
- 研究期間:2023年08月〜2026年07月
代表研究者

古井 健二 教授
FURUI Kenji Professor
創造理工学部 環境資源工学科
Department of Resources and Environmental Engineering
URL:https://w-rdb.waseda.jp/html/100001329_ja.html
研究概要
脱炭素・カーボンニュートラル社会への移行に向けて、二酸化炭素(以下、CO2)貯留権の設定などの法整備の議論が進む中、今後、CCS や CCUS プロジェクトの民間主導の事業化が予想される。しかし、CCS の大規模な展開で懸念されるのが CO2 の地下圧入・貯留にともなう誘発地震への対策である。現在、地震を予測する技術は確立されていないため、誘発地震リスクを定量的に評価した開発計画を作ることは困難であり、このため、国内 CCS プロジェクトの事業説明において、誘発地震リスクを対象地域地元関係者に説明することが難しい。このような課題を解決するため、本研究では、CO2 地中貯留候補地を想定した広域ジオメカニクスモデルの開発と貯留層への流体圧入による誘発地震リスク評価プロセスの構築を目的とする。信頼性の高い誘発地震リスク評価手法の構築により、国内の CCS プロジェクトの安全性向上と操業地域の住民の理解促進へ貢献することが期待される。