- 研究番号:23P01
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2023年04月〜2026年03月
代表研究者

岩瀬 英治 教授
IWASE Eiji Professor
基幹理工学部 機械学科・航空宇宙学科
Department of Applied Mechanics & Aerospace Engineering
URL:https://www.iwaselab.amech.waseda.ac.jp/
研究概要
本研究は、硬く高性能な機能素子や配線を用いたまま、屈曲変形や伸縮変形が可能なフレキシブル電子デバイスの実現を目的としている。
その中でも研究期間で計画している具体的なターゲットの1つとしては、切り紙構造が誘起する座屈変形を利用し、薄膜シートを折り紙構造に一括して折り上げる「Kiri–origami構造」と命名した新規学術領域の学理の確立から、薄膜折り紙構造を用いたデバイス実証まで行うことを考えている。折り紙は、大面積に展開する宇宙構造体や折りによる薄板の強度向上など、「折紙工学」として学術分野がすでに開拓されている。しかしながら、旧来の折り紙構造には折り上げの多価性が存在し、熱収縮ポリマーなどの能動材料を用いたself–foldingを用いても平面から狙った構造に折り上げることが困難なことが示されている。そこで本研究では、self–foldingを構造的に誘起するKiri–origami構造を数理モデルから構築し、機能性を有する切り紙パターンの設計手法の確立からそれを用いたフレキシブル電子デバイスによるデバイス実証までを行う。