計算化学の社会実装(3期目)

計算化学の社会実装(3期目)
Posted
2023年4月27日(木)
  • 研究番号:23P16
  • 研究分野:science
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2023年04月〜2026年03月

代表研究者

中井 浩巳 教授
NAKAI Hiromi Professor

先進理工学部 化学・生命化学科
Department of Chemistry&Biochemistry

URL:http://www.chem.waseda.ac.jp/nakai/

研究概要

 本プロジェクト研究では、量子化学計算、分子シミュレーション、ケモインフォマティクスなどの計算機を用いた化学研究技術を産業界に普及させるための取り組みを推進することにより、計算化学の社会実装を目指す。
 計算化学を駆使した材料の合理的設計・探索・開発は、化学・材料分野の企業の研究開発におけるコストの削減に貢献する手段として期待が集まっている。また、計算機による仮想的な実験環境は場所や設備の制約に影響されにくく、
with/postコロナ社会において研究開発力を確保するための一翼を担うことができる。本プロジェクト2期目までに、研究代表者らが開発・提案・公開した実用的な理論計算手法・化学概念・理論計算プログラム整備を進めるとともに、複数の企業と共同研究・技術指導を実施し、成果を挙げてきた。3期目では、産業界と
の連携に加え官が進める本プロジェクト研究に関連した大型プロジェクトに積極的に参画し、応用事例を提示することで計算化学の社会実装の深化を図る。さらに、現実系を正しく再現し取り扱いできる理論計算手法プログラムの継続的な開発・応用を通して産学における計算化学研究者の研究力強化を図り、次代の計算化学の社会実装を担う人材を輩出するための体制を確固たるものにする。

年次報告