- 研究番号:21C09
- 研究分野:technology
- 研究種別:奨励研究
- 研究期間:2021年04月〜2022年03月
代表研究者

坪子 侑佑 理工総研が募集する次席研究員
TSUBOKO Yusuke Junior Researcher
理工学術院総合研究所 岩崎清隆研究室
Waseda Research Institute for Science and Engineering
URL:https://w-rdb.waseda.jp/html/100001581_ja.html
研究概要
広く普及している冠動脈ステントをはじめとした血管内治療機器では、病変血管内における機器展開時の生体血管との力学的均衡が重要となるが、そのバランスが崩れれば血管損傷や破裂をきたす。本研究では、流れの可視化に用いられる粒子画像流速計測法を応用して、微小蛍光粒子を添加した透明弾性血管モデルへの機器留置時のひずみ分布を高精度に定量化する手法を確立する。また、計測系の発展により大血管から細径血管まで広く用いられる治療機器の評価に適応可能な空間分解能を実現し、血管内治療機器におけるリスク分析や適正使用に資する情報を臨床現場へ提供することを目的とする。
昨年度までに、4台での高速度カメラを用いた複数同時高速動画撮像系によるひずみ分布計測技術構築が進展した。本年度は、臨床機関との議論に基づき病変血管モデルを高度化し、細血管病変モデルに対して血管内治療機器がもたらす治療効果と有害事象のリスクを力学的観点から実験的に定量化しうる、医工学評価系の確立を目指す。