Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

スマートプラントの制御・管理に関する研究

Control and Management of Smart Plant
  • 研究番号:15P02
  • 研究分野:technology
  • 研究種別:プロジェクト研究
  • 研究期間:2015年04月〜2018年03月

代表研究者

天野 嘉春 教授
AMANO Yoshiharu Professor

基幹理工学部 機械科学・航空学科
Department of Applied Mechanics and Aerospace Engineering

研究概要

プロセス産業では、従来のアナログ信号による制御系の構築に替わり、フィールドバスと呼ばれるディジタル双方向通信によってデバイス間通信を基盤とした離散時間制御系へと移行しつつある。高精度に定時性を確保した通信方式を採用することで、連続時間系と同等のプラント制御を実現している。一方で、たとえばあるフィールドバス信号では、制御信号における通信の不確かさを包含した確度情報(status)やデバイス内部での各種アラーム、診断情報などを取得できるようになっている。これらさまざまな情報を積極的に活用することで、プライマリアプリケーションとしてのプラント制御の実現以外に、セカンダリアプリケーションとしてのプロセス診断やそれを基盤とする機器管理が大いに進展することが期待されている。
また、スマートグリッドによる電力網の改革では、需給情報を需要家にフィードバックすることによる需給バランス調整機能や系統安定化のための協調制御技術の開発が進んでいる。しかし、たとえば家庭内のエネルギー機器の協調制御のための具体的な枠組みはHEMSを中核とした漠たる概念が提示されるにとどまっている。そこで本研究ではプラントのスマート化のための研究課題として以下の点について研究を行う。

(1)既に開発が先行し実績のあるプロセス制御用通信規格を対象に、異種の通信規格機器の相互運用性試験を実施し、主にユーザーのためのシステムの制御・設計の技術的課題を抽出し、ユーザー視点に立った評価を行う。その結果を、各通信規格を相互接続するための新たな技術的提言として関連箇所にフィードバックすることで、真にオープンなプロセス制御用通信規格の要件を明らかにする。
(2)民生用エネルギーシステムの協調制御のための、最適計画手法、全体統合のための概念検討、そして、そこで必要とされる情報要求仕様を明らかにする。
以上より、民生用エネルギーシステムの制御・管理システムの要件を定義し、広くエネルギー管理技術の進展に貢献することを目指す。

年次報告

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