- 研究番号:19P52
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2019年10月〜2022年09月
代表研究者
後藤 正幸 教授
GOTO Masayuki Professor
創造理工学部 経営システム工学科
Department of Industrial and Management Systems Engineering
URL:http://www.it.mgmt.waseda.ac.jp/
研究概要
本研究は主として大学等におけるeラーニングを用いた高等教育を対象とし,学習者の生体情報・学習履歴・学習記録などの学習活動データの収集環境を整備すると共に,得られる大規模データに基づき推定される感情や情動の情報も援用して学習過程をつぶさに分析する方法論を構築する.その結果,学習意欲を向上させ主体的学習を導き,学習効果を最大にする指導を可能とする教育・学習支援環境構築のフレームワークを提案する.そのため,従来のLMS(Learning Management System)上のアクセスログ以上に詳細な学習行動を記録できる電子教材を用い,生体情報・学習履歴・学習記録を網羅的に収集・一元管理するためのLRS (Learning Record Store),並びにこの情報に基づく学生の学習過程を可視化する機構を実装する.さらに,パターン認識や機械学習などデータ解析分野の先進的分析手法を適用する.
本研究では,英語,統計,情報といった各分野で教育経験を有する研究メンバーに加え,データ解析分野の専門家を擁し,ラーニングアナリティクス(学習分析)のブレイクスルーを図る.様々な学習履歴データを対象としたデータサイエンスの高度化により,次世代e-learningシステムの構築に寄与する.以上により,メンバーである教員が担当する科目に適用し,授業運営・改善を行いながら,主体的学習を導く反転授業・協同学習やPBL(Project Basd Learning)を適用することはもちろん,詳細な学習分析結果を武器に教育効果を向上させるこれに代わる新しい授業形態を見出すことが目的である.