Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

細胞分化・老化におけるプロテアソームの機能に関する研究(4期目)

Research on proteasome in cellular differentiation and senescence
  • 研究番号:18C01
  • 研究分野:science
  • 研究種別:奨励研究
  • 研究期間:2018年04月〜2019年03月

代表研究者

新井 大祐 理工総研が募集する次席研究員
ARAI Daisuke Resercher

理工学術院総合研究所 中尾 洋一研究室
Research Institute for Science and Engineering

研究概要

プロテアソームは分子量250万という巨大かつ極めて精緻な酵素複合体である。ユビキチンをシグナルとした巧妙なタンパク質分解制御とその意義が解明されていく一方で、プロテアソーム自身の役割はユビキチン化タンパク質の分解、すなわち単なる「ゴミ箱」だと見なされてきた。しかし最近では、プロテアソーム自身が能動的な制御系であり、状況に応じてサブユニットを入れ替える、あるいはアクセサリ分子を使い分けるなどしてタンパク質分解をコントロールしているという新たな考えが生まれつつある。ES細胞やiPS細胞はプロテアソーム活性が高いレベルで保たれており、分化に伴い低下することから、各分化段階における重要な役割が予想されるが、具体的な知見はほとんど得られていない。また、プロテアソーム活性は老化に伴っても減少する。プロテアソームは加齢に伴う変性タンパク質の蓄積を防いでおり、プロテアソームの機能低下は神経変性疾患の発症を促すこともわかっている。以上の知見から、プロテアソームの活性化がヒトにおいても老化に抗する効果を示すことが期待されるため、プロテアソームを活性化させる食品成分はアンチエイジング作用をもたらすサプリメントとしての応用展開も考えられる。

本研究はプロテアソームの幹細胞における挙動や機能の解明、またプロテアソームの活性制御成分を探索するための評価系構築を目的とする。

年次報告

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