- 研究番号:17P18
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2017年04月〜2020年03月
代表研究者
及川 靖広 教授
OIKAWA Yasuhiro Professor
基幹理工学部 表現工学科
研究概要
これまで、研究代表者らは光を用いた音響計測手法や物理音響信号処理の提案とそれを用いた空中・水中・地中での音の伝搬現象の理解、音によるコミュニケーションを円滑にするための道具の開発(歯からの骨伝導を用いた音情報受聴/収録システムなど)等の研究を行なってきた。
本プロジェクト研究では、それら研究成果を高度化・発展させ、快適なコミュニケーションの実現を目標として、音を中心とした波動場とその中で生活する人間のコミュニケーションの厳密な計測・観測・理解、さらに時間・空間および個々の人間と関わる条件/制約に関わらず円滑なやり取りができるコミュニケーションを支える技術の研究開発を進める。
具体的には、①偏光高速度カメラを用いた光学的音響計測法の高度化、②それを用いての音源近傍や微小空間などの音場計測(近年非常に重要視されているテーマである)と波動場の解析、③物理音響信号処理(物理現象モデル化とスパース最適化などを導入した信号処理)を用いた水中・地中の音響解析、④光学的音響計測と物理音響信号処理に基づく楽器の解析とモデル化、⑤高速1bit信号処理を用いた大規模音場創成システムの構築、⑥VRやAR技術を利用した直感的な音場計測システムの構築、⑥これら手法を利用した人間、動物、虫等によって創造される様々な音コミュニケーション空間の測定・観測と音コミュニケーションの要素抽出、等を行なう。最終的には、コミュニケーションコンテンツ創成、コミュニケーション空間設計に活かす。