Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

プロジェクト研究

パイオニア転写因子による標的ヌクレオソーム認識機構の解析

DNA recognition mechanism of pioneer transcription factors in target nucleosomes
  • 研究番号:17C05
  • 研究分野:bio
  • 研究種別:奨励研究
  • 研究期間:2017年04月〜2018年03月

代表研究者

小山 昌子 理工研が募集する次席研究員
KOYAMA Masako Researcher

理工学研究所 胡桃坂 仁志研究室
Research Institute for Science and Engineering

研究概要

真核細胞において、遺伝子の本体であるゲノムDNAは、クロマチン構造を形成して核内に折り畳まれ収納されている。クロマチンの基本構造単位であるヌクレオソームは、4種類のヒストンから成るヒストン複合体の周りにゲノムDNAが巻き付いた構造体である。クロマチン構造は、ゲノムDNAを安定に保持するだけの静的な構造体ではなく、様々なクロマチン結合因子群による制御を受けて構造変換する動的な構造体である。パイオニア転写因子と呼ばれる特殊な転写因子群は、ヌクレオソームの豊富なゲノム領域の標的塩基配列に結合し、個体の発生や分化の過程でマスター制御因子として働くことが知られている。パイオニア転写因子は、他の転写因子群に先立ってヌクレオソーム中に存在する標的塩基配列に結合し、他の転写因子群を呼び込むとともに近傍のクロマチンを局所的に構造変化させて、標的遺伝子の転写を制御すると考えられている。

本研究では、パイオニア転写因子がヌクレオソーム中の標的塩基配列を認識する機構を解明するために、パイオニア転写因子が結合した標的ヌクレオソームを試験管内で再構成し、構造生物学的解析を行う。さらに、パイオニア転写因子が結合することにより引き起こされるクロマチンの変化を、生化学的・物理化学的解析により明らかにする。

年次報告

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