- 研究番号:16P10
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2016年04月〜2019年03月
代表研究者
渡邊 克巳 教授
WATANABE Katsumi Professor
基幹理工学部 表現工学科
Department of Intermedia Art and Science
研究概要
人間の認知行動の顕在的・潜在的過程を実験心理学・認知科学・脳科学的手法を用いて研究する。特に、この研究期間では、人間や情報システムの表層にありながら必ずしも意識されない潜在的な情報が、顕在的行動に与える影響の科学的解明と活用を目指した実験・調査研究を行う。認知科学では従来、自覚的な言語報告や身体動作の測定に重きが置かれてきたが、我々のこれまでの研究により、むしろ自覚的でない情報が人間の行動や意思決定に決定的な影響を持つことが分かってきた。そこで本研究では、渡邊研究室で用いられてきた研究手法(身体動作、認知行動や自律神経応答の計測)を継承し、人間が五感情報を知覚・認知する際の注意過程、意思決定プロセス、行動への変換過程などを、潜在・顕在過程の両面から解明することを目的とする。特に研究期間内においては、人間の無自覚的あるいは潜在的な反応が人間の自然な認知・行動に及ぼす影響を明らかにする。