- 研究番号:
- 研究分野:science
- 研究種別:研究重点教員研究
- 研究期間:2014年04月〜2019年03月
代表研究者

片岡 淳 教授
KATAOKA Jun Professor
先進理工学部 応用物理学科
Department of Applied Physics
研究概要
本研究は (1) 既存のX線・ガンマ線天文衛星を用いた高エネルギー宇宙物理現象の解明 (2) 次期天文衛星や気球搭載を目指した放射線検出器の開発 (3) 最先端の光センサーを用いた、産業・医療・情報分野への展開、の大きく3つのテーマから構成される。人間の目で見える可視光を用いた天文学に比べ、X線やガンマ線を用いた「高エネルギー」宇宙物理実験は未だ学問の黎明期にあり、より高感度の観測を目指した競争が続いている。とくに宇宙線は人類が到達しえない素粒子現象の宝庫として、その起源の解明が待たれる。現状のX線・ガンマ線観測の感度を向上するには優れた光センサーの開発が鍵となるが、極限環境の宇宙で利用するには綿密な動作実証と技術的裏付けが必要である。本研究では、既存の衛星を用いた最先端の観測により宇宙線加速の現場を探り、一方では次期衛星・宇宙ステーション搭載を目指した次世代光センサーの開発を行う。さらに、ここで得られた知見を迅速に産業界に還元することで、先端医療との連携をはかる。