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【開催報告】2026年3月5日「スマート製造とフィールド情報ユーザセミナ2026」について

【開催報告】2026年3月5日「スマート製造とフィールド情報ユーザセミナ2026」について

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THU 2026
Posted
Wed, 11 Mar 2026

産業用オープンネットワークラボは,産業用オープンネットワーク技術団体と共同して、フィールド情報通信に関する技術の教育・研究活動を継続してきた。産業用のフィールド情報に係わるセクションが合同して、最新の技術開発状況を解説するとともに、ユーザ事例などを毎年度末に討議するユーザセミナを実施している。

2025年度は,「見える化から始まる効率的プラント運用〜プラント・機器の状態把握からノウハウ継承まで〜」と題して実施した。フィールド情報機器の展示を情報ギャラリーで同時開催した。最初の講演は「通信技術を活用したプラント、機器の状態把握」と題して、フィールドコムグループ(FCGJ)の工藤氏が、ユーザへのアンケート結果を基点として、既存の産業用通信技術であるHARTおよびFOUNDATION Fieldbus(FF)の機能を最大限に活用することで、設備の状態把握や運転最適化にどのように寄与できるのか具体的に解説した。次に、日本OPC協議会の遠藤氏から、OPC UAの基礎としての相互運用性・情報モデル・セキュリティといった特徴の解説の後、様々な業界標準の情報モデルがコンパニオン仕様として活発に開発されている状況について説明があった。その後、 FCGJ の竹内氏から、「プラントの効率化に向けた統合エンジニアリング」と題して、フィールドバス等の通信を統合する技術として国際標準化が進むFDI(Field Device Integration),FDT(Field Device Tool),PA-DIM(Process Automation Device Information Model)を取り上げ、最新動向の紹介があった。情報ギャラリーでのマイクロフェア見学の後、 FCGJの遠藤氏から、Ethernet-APLがもたらすスマートフィールド危機の実現とそのメリットについての解説が行われた。最後の講演では、FCGJの梅原氏、遠藤氏から、欧米ユーザ団体がもたらすプラント変革事例として、欧州化学工業のNAMURそして、北米のO-PAFについての動向が報告された。

休憩を挟んで、最後には、パネルディスカッションが行われた。早稲田大学の天野のモデレーションのもと、FCGJから遠藤氏、竹内氏、工藤氏が、そして、日本OPC協議会から戸井永氏がパネラーとして参加し、「見える化から始まる効率的プラント運用〜プラント・機器の状態把握からノウハウ継承まで〜」についてディスカッションを行った。プラントのプロセスの状態と、それを支える設備機器の状態を、既存のフィールドデバイスで把握する上でのデー連携の現状に加え、近年新しく加えられてきている画像、振動などの設備全体を対象として捉える計測機器などのデータとの連携、そしてAIによる処理の自動化などの活動は、プラントを適切に「記述」することにつながり、ノウハウ継承にもつながることが指摘された。

フィールドのオペレーション情報に関連した製造現場のDXにつながる成果と課題についての議論を通じて、将来のスマート製造への展望を討議する機会となったと参加者からは好評であった。