講演会の概要
1月9日(木)に2024年度アーリーバードプログラム活動の一環として、デンマーク工科大学の篠田純先生をお招きし、「海外で研究するための第一歩」についてご講演をいただきました。篠田先生は早稲田大学創造理工学部建築学科の出身で、2020年度博士課程修了後、デンマーク工科大学にてポスドク研究員として活躍されています。講演会では、前半でご自身の研究内容関して説明があり、後半では海外でのポスドク先の探し方や研究資金獲得など、経験者ならではのお話を聞くことができました。
「海外で研究するための第一歩:デンマークの事例」
篠田先生は学生のときの留学とポスドクとしての就職をご経験されています。そのご経験から、留学期間に応じた準備の必要性や現地での様子を具体的にお話しいただきました。留学先での目的をしっかり持つことと長期の海外渡航にはビザの申請などを含めて十分な準備期間が重要であるとのことです。特にポスドクとして海外で就職する場合に重要なフェローシップへの応募や求人への応募について詳しく説明くださいました。
また、海外では自分自身の研究を発信することが大切であるとの事でした。SNSを活用して研究を広める力が、研究者にとって必須の能力になりつつあるとのことです。大学によっては研究成果の発信が義務付けられているとのことでした。その中で篠田先生はLinkedInを必須のツールであるとして、ヨーロッパでは名刺代わりとして機能しているそうです。
最後はアーリーバードメンバーからの質問に対して丁寧にご回答いただきました。
総括:講演会を振り返って

篠田生とアーリーバードメンバー
本講演では、研究費の獲得に関する情報は、実際のデンマークでの生活のお話などを通じて、海外での研究に対するイメージを明確にすることができました。そして、海外で活躍するために、我々が今できることもご紹介いただき、私も実際にその内容を実行しようと思いました。篠田先生の講演中の立ち居振る舞いやきれいで見やすいスライドからは研究発表や情報発信の上手さ垣間見ることができました。本講演会は、若手研究者であるアーリーバードメンバーにとって、将来的なキャリアを決める有意義な活動となったと思います。ご多忙の中、ご講演いただいた篠田先生に心より感謝申し上げます。
文責:先進理工学研究科 生命医科学専攻 仙波研究室 博士後期課程1年 片山翔太