本シンポジウムは、春と秋に開催される有機合成化学の最先端の研究発表の場であり、毎年秋は国際会議場に研究者や学生が集い活発な議論を行っています。今年はオーラル&ポスター発表39件とポスター発表30件、合わせて69件の最新の成果が報告され、約200名の参加者が2日間にわたって白熱した討論を行いました。
口頭発表では、光を駆動力とする新反応、水中反応、酵素反応、メカノケミストリーなどや遷移金属触媒を駆使した反応開発、有機材料開発、全合成など、バラエティーに富んだ研究発表があり、全発表者によるポスターセッションでは、活気に満ちた質疑応答で研究者同士の交流も大いに深まりました。一般発表に続いて、國信洋一郎先生(九大先導研)による企業冠賞受賞講演と、南方聖司先生(阪大院工)による「特別講演」があり、最後まで大盛り上がりのもと、本会の全講演を終了しました。
学生発表者を対象として厳正なる審査が行われた結果、最も素晴らしいと認められた1名の「最優秀発表賞」と4名の「優秀発表賞」の受賞者が選出されました。閉会式で実行委員長の山口潤一郎教授より表彰が行われ、盛会のうちにシンポジウムは終了しました。