現代天文学の主要課題である銀河形成進化論の確立に向け、世界最先端天文観測装置である Atacama Large Millimeter/submillimeter Array (ALMA)と James Webb Space Telescope (JWST)による遠方銀河の最新観測成果を議論する国際会議を開催した。
現地参加者はおよそ 140 名、オンライン参加者含めて20 カ国・地域から計 224 名が参加した(参加国・地域:アメリカ・イギリス・イスラエル・イタリア・イラン・インド・オーストラリア・オーストリア・オランダ・ギリシャ・シンガポール・スイス・スウェーデン・スペイン・台湾・中国・チリ・ドイツ・日本・フランス)。
参加者の若手研究者の比率が高く、未公表の最新成果が飛び交う 新鮮な会議となった。
観測データの占有期間が短く、研究競争に拍車がかかる昨今の天文学界においてライブ感の強い成果発表・議論の場を提供できたこと は大きな成果である。
特に欧米が主導する JWST に関しては、今回初めて国内で集会を開催できたことで、 国内の多くの研究者(特に旅費財源の限られる若手研究者)がその成果や現状について初めて肌身で感じることができたであろう 。
本集会で得られた経験が、 今後 JWST の国際チームに参加したり、自身でプロポーザルを書くきっかけになることを期待している 。
また、海外の研究者が、 本集会の前後に国内の大学・研究機関に滞在し、国際共同研究が展開されるなど、本集会開催の成果がすでに現れている。