理工総研第2種行事として第21回微生物研究会を早稲田大学西早稲田キャンパスにて開催しました。微生物研究会は関東近郊の微生物研究者による研究交流の場として毎年実施されてきました。本研究会は最先端の研究に触れられるだけでなく、学生の日頃の研究成果を発表する機会として関連分野の発展に貢献してきました。
今年度の参加者は延べ205名,そのうち学生の参加者が157名となり大盛況のもと行われました.シンポジウムでは「微生物の進化,その産業応用」というテーマで5人の研究者にご講演いただき、最先端の微生物研究や,その産業利用の未来像について活発な議論が交わされました。また、60演題のポスター発表も非常にハイレベルな発表が多く,活発な議論が繰り広げられ,大変盛り上がりました。今年度は,ポスター賞を設け,参加者からの投票によって優秀ポスター賞として以下3演題が選出されました.
東京工業大学 生命理工学院 石原 静流 さん
「水素細菌Ralstonia eutrophaにおける2-ヒドロキシブタン酸代謝の解析とポリヒドロキシアルカン酸生合成への応用」
東京大学大学院 農学生命科学研究科 長岡 誠 さん
「Corynebacterium glutamicumのグルタミン酸生産に関連するクエン酸生合成酵素集合体の機能解析」
千葉大学大学院 園芸学研究院 斎藤 遥 さん
「単細胞紅藻Cyanidioschyzon merolaeにおけるヘムとbZIP型転写因子を介した葉緑体から核への光情報伝達」