理工学術院総合研究所(理工総研)の若手研究者育成・支援プログラム『アーリーバード』は6月下旬より第11期の新メンバーが(オンラインで)結集し、一昨年第9期の活動でも登場した「他己紹介」に取り組みました。2019年度はペアを組んで対面でインタビューを行ったり、相手の研究室を訪問したメンバーもいましたが、オンライン活動ではどうなのか?幹事4名がその印象を語ります。
他己紹介とは?
コロナ禍の中,2021年度のアーリーバードプログラムでは,いまのところ主にオンラインで活動しておりますが,前期は自己紹介ならぬ「他己紹介」に挑戦しました.「他己紹介」とは,メンバーが2人(あるいは3人)1組となり,互いに趣味や日々の生活スタイル,研究内容や研究者を志したわけ等,幅広い事柄についてインタビューを行った上で,メンバー全体に向けて相手ペアについて紹介するというものです.前期の活動を無事に終え,以下に幹事4人の感想を記載します.(基幹理工学研究科機械科学・航空宇宙専攻専攻 博士後期課程3年 渡辺昌仁)
同年代の若手研究者からの刺激
他己紹介等の活動を通じて高い情熱と優れた能力を有する同年代の研究者の仲間を得た.特に,他のメンバーの研究に対する姿勢やモチベーション,進路選択などを聞くことで,自身の視野を広げるとともに,他の人に負けないように頑張らなくてはと強い刺激を受けた.後期は共同研究を通じて共同作業や意見交換をすることで,より交流を深めて視野や知見を広げたい.(基幹理工学研究科材料科学専攻 博士後期課程1年 佐藤峻)
自己の研究を俯瞰する機会に
博士課程では,これまでに構築された人類の知識の,ほんの一部の箇所に新しい知識を上乗せすることが求められると言われます.メンバーとの交流を通じて様々な研究分野を聞き,自分がいかに一部の箇所を研究していたのかを実感しました.後期の活動では,そのような人達との議論を通じて新たな視点を共有し,互いに刺激し合えたら良いと思います.(先進理工学研究科 物理学及応用物理学専攻 博士後期課程2年 鈴木貴大)
分析力そして伝える能力
他人からインタビューで聞いた研究内容や趣味を整理して発表する「他己紹介」を行った。自己や他人の強み・弱みを冷静に分析し、相手にわかりやすく、魅力的に伝える能力が高い学生が集まっていると感じた。後期は外部の方との交流も踏まえ、より一層、学術的なレベルを高めあって行ける関係を築いていきたい。(先進理工学研究科先進理工学専攻 一貫制博士3年 萩原 佑紀)
客観的に理解し説明する力
他己紹介は,自己紹介と比べて準備に時間はかかりますが,他者を通じて自身を紹介することにより,メンバー間での交流が活発になるだけではなく,自身の研究テーマを客観的に捉えたり,物事を説明する能力を身に付けたりすることができ,とても有意義な活動であると感じました.当初は,オンラインでの活動として他己紹介は難しいのではないかと考えましたが,他の方との交流が希薄な現在の状況だからこそ,他己紹介を通じて,他の方と活発な交流を行うことができ,大変良かったと考えております.(渡辺昌仁)

牛奥さんによる張さん紹介スライドより

渡辺さんによる高桑さん紹介スライドより