理工学術院総合研究所(理工総研)の若手研究者育成・支援プログラム『アーリーバード』は、12名のメンバーで第10期の活動を開始しました。前期活動は、新型コロナウィルス感染症の対策として、全ての定例会をzoomによるオンライン会議にて実施しました。また、メンバー間の情報共有にはメールのみならず、ビジネスチャットツールのSlackを導入するなど、コミュニケーションの円滑化を図りました。
オンラインでの定例会
第1回定例会は6月18日に開催され、以降6月25日から4回にわたり自己紹介を行いました。それぞれの生い立ちから研究内容の紹介に加え、後期活動で実現したい企画の発表を行いました。1人あたり30分の持ち時間での発表であったため、それぞれの特色ある個性を十分に感じ取ることができ、お互いを深く知る機会になりました。特に、自分の研究と関連する発表に対しては、研究手法に関する質問などが多く飛び交い、踏み込んだ議論になる場面もありました。

メンバーの研究紹介スライドより
研究領域が離れていてもどこかに共通項がないか、ということを常に考えたという感想も寄せられました。自分の研究分野の位置づけや役割を相対化する機会は非常に貴重であり、他分野の研究者が集合するアーリーバードの醍醐味を体感できたと思います。
一方で、オンライン発表の難しさを感じたという意見も複数寄せられました。Webでの学会発表など、これからの時代に求められる発表形式として、技術をアップデートする必要があることを感じた方も多かったようです。
後期活動へ向けて
前期活動の最後となる第6回定例会では、それぞれが提案した企画案をベースに、後期活動の方針を話し合いました。外部講師を招いての講演会の実現などに向け、現在も検討を進めています。後期活動では、対面での話し合いやイブニングバード(定例会後の飲み会)の開催を希望する意見も多く、積極的にメンバーとの交流を深めたいという期待がみられました。
夏休みの期間は定例会の開催を休止し、それぞれが研究活動に専念する時間になります。各々の研究がより深まることで、後期活動での情報交換が益々有意義になることを期待しています。
文責:アーリーバード第10期 菅野颯馬(創造理工学研究科建築学専攻 D1)