Waseda Research Institute for Science and Engineering早稲田大学 理工学術院総合研究所

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アーリーバード、前期日程終了

理工学術院総合研究所(理工総研)の若手研究者育成・支援プログラム『アーリーバード』は6月18日に第1回定例会を開催しました。以降6月26日から4回にわたり他己紹介を行い、メンバー間の交流をはかりました。

他己紹介とは?

企業の新人研修などでコミュニケーション能力や客観的な観察力を養うとして採用される「他己紹介」ですが、アーリーバードメンバーにとっては他人の研究内容を紹介する、というハードルが加わります。幹事手製の籤引きでペアを決め、同じ専攻同士になった場合は組みなおして異分野ペアを作り、お互いのパーソナリティや研究者を目指す動機、研究領域における位置づけやオリジナリティに迫る・・・という至難の業を課せられたメンバーですが、淡々とクリアしていくように見えます。早大以外の出自をもつ人、世界中を旅した猛者、社会人チャンピオンなどバリエーションに富んだメンバーの歴史が明らかにされました。その一方で「自分がなじんだ研究分野ではほぼほぼ常識」であるワードが通じにくい、という壁に気づきます。

研究の意義とは、そして科学コミュニケーション事始め

「自分では当たり前と思っていることがそうではなかった」という現実に向き合うとき、改めて自分の研究を相対化する手がかりが見えてきます。ペアとなったメンバーと双方向の理解を目指すなかで、「異分野の相手に自分の研究の意義を説明する過程で、整理不足な部分が明確になった」というように情報を系統だてる必要性のみならず、ペア以外のメンバーにわかりやすく伝えるという課題も見えてきます。

プレゼン本番ではメンバーがペアを組んだ相手の紹介を行い、質疑応答では紹介されたメンバー本人が答えました。研究領域を問わず、実験の方法や計測の定義など、興味関心の重なりが見える質疑応答が展開されました。ペアとのコミュニケーションとメンバー全体とのコミュニケーションを通して「他人が興味をもつポイントや、理解しづらい部分に気づいた」と感じたメンバーもおり、科学コミュニケーションの導入体験にもなったのではないでしょうか。

ましい「他己紹介」でしたが、振り返ると、「サーチ力とプレゼン力が鍛えられる面白い企画」、「自分の研究に対して一対一で感想や質問をもらう、非常に貴重な機会」、という評価や「ペアにするか多人数のグループにするかなど方法に検討の余地があるが、次回以降も続いてほしい」というように、楽しみつつも相応の手ごたえを感じたメンバーが多かったようです。

夏休みを迎えて

前期最終回の7月24日は、直前に実施したアンケートの結果から後期活動についてのミーティングを行いました。学内外の研究者との交流会や講演会の実現に向けて、プランを練りつつ情報収集も継続中です。アーリーバードとしての活動は夏休みに入りますが、メンバーはそれぞれ学会発表や論文執筆など研究に専心しています。

 

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