- 研究番号:23P15
- 研究分野:technology
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2023年04月〜2026年03月
代表研究者

武岡 真司 教授
TAKEOKA Shinji Professor
先進理工学部 生命医科学科
Department of Life Science&Medical Bioscience
URL:http://www.takeoka.biomed.sci.waseda.ac.jp/
研究概要
研究代表者らは、第1期では高分子薄膜(ナノシート)を「ナノ絆創膏(創傷被覆材)」、導電性高分子からなるナノシートを「電子ナノ絆創膏(皮膚電極)」として産業界に技術移転してきた。第2期ではプリンティッドエレクトロニクスにより電子回路を構築する基板として、また機能性蛍光分子による温度、酸素、pHなどの蛍光マッピング用シートとしてナノシートを研究展開してきた。これらの技術は、人工血液(酸素運搬体、血小板凝集促進剤)投与後の常時モニタリングにも活用できる。
本プロジェクト研究では、これらの技術を組み合わせて生体情報や環境情報をワイヤレスで持続的にモニタリングする薄膜型センサの開発を関連企業と共に行う。測定対象は、筋電、心電、脳波、脈拍、血圧、歪み、圧力、温度、pH、酸素、乳酸値、抗原などのバイオマーカーであり、センサ部の開発のみならずそれらを活用したシミュレーターや環境・医療機器の開発にも着手する。具体的には、電極、歪・圧センサ、アンテナ回路をナノシートに印刷し、フレキシブルワイヤ、薄膜型電池などと組み合わせたデバイス、温度・pH・酸素応答性蛍光プローブ担持などの要素技術を集積して新しいオプトバイオエレクトロニクスデバイスを開発する。具体的には、肌に貼る生体情報モニタリングセンサ(筋電、心電、脈拍、血圧、体温、酸素飽和度など)、酸素・温度・pHマッピング用蛍光ナノシート、これらの技術を組み合わせた血液検査などの医療機器の性能向上や医療技術者のスキル向上のために特化したシミュレーターの開発に取り組むこととする。