- 研究番号:22P01
- 研究分野:science
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2022年04月〜2025年03月
代表研究者

朝日 透 教授
ASAHI Toru Professor
先進理工学部 生命医科学科
Department of Life Science & Medical Bioscience
研究概要
2021年3月に閣議決定された内閣府「第6期科学技術・イノベーション基本計画」では、「Society 5.0」の実現を掲げ、「SDGsの達成を見据えた持続可能な地球環境の実現」と「現世代のニーズを満たし、将来の世代が豊かに生きていける社会の実現」がミッションとなっている。本プロジェクト研究では、SDGs実現に向けた課題の解決に資する物質科学の研究を実施し、デジタル・トランスフォーメーション(DX)を牽引し、身近な生活の質の向上に不可欠となっている薄膜や結晶の高機能性材料の開発とその機能の発現機構の解明に取り組む。まずは、バイオ・メディカルセンサー、赤外線センサー、高速無線通信フィルターなどのデバイス材料として活用される、強誘電材料、圧電材料、超伝導材料、炭素系材料、合金材料の薄膜や単結晶を作製し、その機能向上を目指して光学特性、圧電特性、伝導特性、電気化学特性などを精密解析する。さらに、それらの結果に基づき、社会実装が可能となるデバイスのプロトタイプを提案し、2030年以降の社会の発展に資する実践的基礎研究を展開する。具体的には、(1)強誘電体の硫酸グリシン型結晶、(2)Surface Acoustic Wave(SAW)やBulk Acoustic Wave(BAW)材料となる化合物薄膜、(3)高温超電導体の銅酸化物結晶、(4)赤外光源材料となる炭素系薄膜、(5)ナノ・メソポーラス構造を有する金やパラジウム合金薄膜を研究対象とする。