本コロキウムでは、科学技術の社会実装の方法論や化学が貢献できる社会的課題および化学技術の社会実装例を学ぶとともに、具体的なテーマを設定しながら、課題解決のシナリオを議論し社会との連携・協働を図る事を目的とします。
今回は、名古屋大学大学院工学研究科・教授の石原一彰氏に「真に環境に優しい触媒的有機合成反応を目指して」の演題でご講演いただき、また当研究所の柴田高範教授より「含窒素非平面π共役系多環式化合物群の簡便合成と評価」を発表します。持続可能社会の実現に向け、有用な有機化合物をより環境に優しい方法で合成するために何が必要かを議論します。
日時・会場
2021年11月22日(月) 16:00~18:00
オンライン開催(Zoomアドレスをお申込み頂いたメールアドレスにご案内します)
内容
16:00- 講演
名古屋大学大学院工学研究科・教授 石原 一彰 氏
「真に環境に優しい触媒的有機合成反応を目指して」
真に環境に優しい触媒的有機合成反応を開発するには、エネルギー効率、元素戦略、触媒効率、選択性、反応ステップ数など、様々なことを考慮する必要があります。本講演では、私たちの研究成果を紹介しながら、その取り組みについてお話しします。
17:30- 研究所発表
化学・生命化学専攻 柴田 高範 教授
「含窒素非平面π共役系多環式化合物群の簡便合成と評価」
トリフェニレン、ペリレンやペンタセンなど、平面π共役系を有する多環式芳香族炭化水素(PAHs)は、有機半導体や有機ELなどの有機エレクトロニクス材料に含まれる骨格である。一方、ヘテロ原子を有するジベンゾチオフェンやカルバゾールなどヘテロール骨格を有する化合物も、平面π共役系であり、有機エレクトロニクス材料に含まれる基本骨格である。本研究では、ヘテロ原子を有する新規な非平面π共役系として窒素を有するらせん状化合物であるポリアザヘリセンに着目する。市販試薬から2,3ステップによる簡便合成法の開発と、得られた含窒素多環式化合物群の光基礎物性の評価に関する発表を行う。
主催
理工・重点研究領域 先端化学知の社会実装研究所
共催
化学工学会 SDGs検討委員会
後援
理工学術院総合研究所 早稲田地球再生塾
参加費
無料
参加申込
こちら(申し込みフォーム)よりお申し込みください。
お問合せ先
早稲田大学 応用化学科 野田 優
noda◎waseda.jp
※「◎」を「@」に置き換えてお送りください。