7月2日(金)に、「BIMによる建築生産と施設運用の高度化に関するシンポジウム」を開催した。2020年10月に開催された同シンポジウムの第2回目となる。本シンポジウムは、発注者や設計者、施工者が BIM をどのように活用しているのかについて講演すると伴に、他分野との共同作業を通じて、日本国内の建築ストックのデータベースとしての BIM データ構築に 必要な考えについて整理を行うことを目的としている。
シンポジウムでは石田航星(早稲田大学)が、はじめに「BIM と GIS の連動による建築生産の高度化について」にて主題解説を行い、国土交通省不動産・建設経済局建設業課 鎌原宜文氏よる「建設産業政策とBIMの活用」の特別講演が行われた。
企業講演では、日本郵政株式会社 不動産部門、土田真一郎氏が「施設群の維持管理における BIM の活用手法とその課題」、東京オペラシティビル株式会社 大野晃敬氏が「大規模不動産における BIM の活用について」、清水建設株式会社 建築総本部 三戸景資氏が「施工 BIM データと FM-BIM データの連携」というテーマで講演を行った。質疑応答においては、WEB参加者も含め多くの質問と意見があがり、大変有意義な意見交換がなされた。すべての講演を受け、高口洋人教授(早稲田大学)が総括としてまとめ講演を行った。
新型コロナ感染症感染拡大防止を踏まえ、会場は50名の定員を設け、WEBとの同時開催となったが、建設産業関係者を中心として会場42名・WEB206名程の多くの参加があった。