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- 【開催報告】2025年11月15日「国際宇宙ステーション搭載CALETによる観測10周年記念シンポジウム」について
【開催報告】2025年11月15日「国際宇宙ステーション搭載CALETによる観測10周年記念シンポジウム」について
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SAT 2025- Posted
- 2025年12月1日(月)
2025年11月15日(土)、小野記念講堂にて理工学術院総合研究所主催のCALET10周年記念シンポジウムが開催され、研究者、早稲田大学関係者、開発・運用担当企業、JAXA職員など約120名が参加しました。
CALETは、日本初の宇宙空間での高エネルギー宇宙線観測装置として2015年にISS「きぼう」船外実験プラットフォームに設置され、設計寿命2年を大きく超えて10年間、故障や劣化なく安定した観測を継続しています。この間、宇宙線研究にパラダイムシフトをもたらす成果を挙げ、国際的著名誌に25報以上の論文を発表し、国際会議で多数の招待講演を行うなど、世界的に高い評価を得ています。さらに、重力波や電磁波観測との連携によるマルチメッセンジャー天文学、太陽地球磁気圏研究など、幅広い分野に貢献しています。
シンポジウムでは、観測成果のハイライト紹介、イタリア、アメリカの共同研究者からの報告、各研究分野の詳しい成果紹介などが行われました。JAXAからは、有人宇宙技術部門と宇宙科学研究所による講演に加え、ISSに滞在中の油井宇宙飛行士からのビデオメッセージが会場を沸かせました。CALETは今後、ISS退役予定の2030年まで観測を継続し、宇宙線研究のさらなる進展を目指すとともに、重力波観測との連携や宇宙天気予報研究など新たな科学ミッションにも挑戦します。
