2025年5月23日(金)、(一社)ターボ機械協会の2025年度第92期総会講演会が早稲田大学西早稲田キャンパスにて開催された。当協会は,日本機械学会より流体機械分野の技術,規格,標準を委託された、流体機械に関する学術団体である。
講演会では、会場を3室に分けて行われ、各室2~3のセッションが実施された。産官学による流体機械に関する最新の研究成果の発表、それに対する活発な質疑応答・議論が行われた。
セッション終了後は、ターボ機械協会助成金の受賞者による2件の研究紹介の講演、特別講演が行われ、一般公開された。「LE-9エンジンの開発」と題した特別講演は、LE-9エンジンロケット打ち上げ成功に貢献された宇宙航空研究開発機構(JAXA)の黒須明英氏より、ターボポンプに焦点を当て,設計およびタービンの共振トラブルとその解決について概説された。 H3ロケットの基幹エンジンであるLE-9の開発経緯と技術的課題について知る貴重な機会となった。
会の最後は、2024年度の協会賞、各種研究助成金の表彰式が行われ、当日の学生発表者を対象とした「若手優秀講演賞」の受賞者の発表と表彰が行われた。
参加者のみなさまにとっても有意義な時間となり、理工総研プロジェクト“水力ターボ機械システムの高性能化,高信頼性化研究“の推進に大きく貢献した.開催にあたり共催いただいた理工総研に深く感謝の意を表する。