- 研究番号:25P02
- 研究分野:environment
- 研究種別:プロジェクト研究
- 研究期間:2025年04月〜2028年03月
代表研究者

田中 智之 教授
TANAKA Tomoyuki Professor
創造理工学部 建築学科
Department of Architecture
URL:https://w-rdb.waseda.jp/html/100003969_en.html
研究概要
- 本研究は、地域まちづくりが抱える諸問題や諸課題について建築計画の視点から取り組み、地域の活性化や持続可能性に寄与すると共に、地域まちづくりを拡張する建築空間や建築デザインの計画手法を開発・提案することを目的としている。地域まちづくりに関しては既に「コンパクトシティ」「ウォーカブル」「リバブル」などのキーワードやビジョンが掲げられ、各地方都市が地域特性を活かしつつ幾多の試みが行われているが、それらは主に土木分野、都市計画分野の領域を中心に行われており、建築計画分野がうまく介入出来ていない実情がある。また上記のような地域活性化を目的としたまちづくりだけでなく、中心市街地の空洞化や中山間地域における深刻な過疎化などの課題解決に関するまちづくりについても同様である。
- この状況に対して、建築計画が土木、都市計画等と連携し、これまでは諸分野がそれぞれにて行って来た都市的アクションに建築的視点で横串を刺し、トータルコーディネーションの下に地域まちづくりが行われるべき、と考えている。これまでは土木や都市計画などの施策にぶら下がる形で建築計画が行われることが多かったが、人間に近い建築計画の視点からまちづくりを行った方が、持続可能性を持つ人のための都市空間が形成される、という考え方に基づいている。
- 研究代表者は上記のような考えに基づき、これまで「熊本駅周辺地域都市空間デザイン」や「熊本市桜町・花畑地区まちづくりマネジメント」「熊本県益城町における創造復興デザイン」をはじめとする多くの地域まちづくりに携わってきたが、そこで実践した分野横断、多領域連携のまちづくりの経験を活かし、次世代型の地域まちづくりを拡張する建築研究を遂行していく。