理工学術院総合研究所(理工総研)の若手研究者育成・支援プログラム『アーリーバード』は2024年度も対面中心での活動を行なっています。メンバーが集う中で、その活動はどのように展開したのでしょうか。
幹事の阪井さんがレポートします。
前期活動内容について
今年度の前期活動では、自己紹介と他己紹介を組み合わせたグループ発表を行いました。例年、アーリーバードの前期活動では自己紹介もしくは他己紹介を実施しています。自己紹介では異分野の研究者に対してもよく研究を理解してもらえる点、他己紹介では自分の特徴について客観的な視点が得られる点、どちらにも大きなメリットがあります。それゆえに今年度はどちらの効果も取り入れた、グループ発表という形を採りました。
最初の活動では3~4名のグループに分かれ、自身の研究に限らず経歴や趣味などを自由に語り合う、アイスブレイクの場を設けました。その後のグループ発表では、まずメンバーが自身の研究紹介を行った後、グループの他メンバーがその人の興味深いパーソナリティについて他己紹介を行う構成で進めました。
前期活動を振り返って
4グループに分かれて実施したグループ発表は、どの発表も自己紹介・他己紹介ともに様々なトピックが飛び交いました。発表後には双方の内容に関して活発な質疑応答が行われていたことからも、グループ発表で目指した双方の効果を得られており、前期活動を成功裏に終えることが出来ました。各自の研究内容だけでなく、他己紹介で取り入れた話題やスライド構成なども各グループで異なっており、発表技術に関してもお互いに学ぶ良い機会になったかと思います。
グループ発表の内容には、後期活動で実現したい企画案の提案も併せて盛り込まれました。分野の垣根を越えた共同研究計画や、研究ネットワークを拡げるアウトリーチの活動計画など、わくわくする一方で説得力もあるアイデアが多く並びました。各グループから提案された企画案の目的・手段は一見すると様々ですが、科学技術イノベーションの促進を目指す、という共通の課題認識が見出せたように感じます。
グループ発表やその準備活動を通じて、各メンバーの人柄や研究内容を深く知ることができ、メンバー間の距離が一気に縮まりました。本格的に協働していく後期活動に向けて非常に良いスタートが切れたと感じています。この調子で、後期活動も意欲的に活動を進めていきます。
文責:基幹理工学研究科 機械科学・航空宇宙専攻 宮川研究室 博士後期課程2年 阪井健人