~早稲田大学と佐賀県唐津市との交流事業~
2022年9月10日(土)、佐賀県唐津市に所在する早稲田佐賀中学校・高等学校を会場として「子ども科学教室2022」を開催しました。
唐津市と早稲田大学共催の「子ども科学教室」は今年で第12回目を迎え、今年は唐津市内の小学生を対象に実施しました。コロナ禍ではありましたが、ありがたいことにたくさんの参加がありました。
~唐津城の麓にある早稲田佐賀中学校・高等学校~
佐賀県は、早稲田大学の創立者・大隈重信の出身地。また、2010年には、同県唐津市に早稲田大学系属校の早稲田佐賀中学校・高等学校が開校しました。そんな早稲田大学とゆかりの深い佐賀県唐津市のシンボル、唐津城の麓に早稲田佐賀中学校・高等学校は所在します。

大隈重信像と唐津城(早稲田佐賀中学校・高等学校内)
~「レンズを作ろう!~ゆがみのないレンズ~」~
「レンズを作ろう!~ゆがみのないレンズ~」と題して、光の性質とレンズの仕組みを学ぶ実験教室を実施しました。日頃、理工系学部の大学生に実験指導をしている技術職員が小学生向けに開発したプログラムです。
まずは、光の性質とレンズの仕組みについて、図や簡単な実験を通して学習しました。
そして、光やレンズについて理解を深めた上で、実際に非球面レンズを加工し、世界に一つだけのオリジナル虫眼鏡を作成しました。
技術職員によるマンツーマン指導のもと、実際に小学生自らの手で工作機を扱い、アクリルを切削し、レンズの形に加工しました。ここで使用した工作機は、大学の授業で実際に使用している早稲田大学独自のものです。誰一人怪我無く、みんな上手にレンズを削ることができました。
続いて、切削加工したレンズを研磨粉でとことんピカピカに磨きます。大人でも根気の必要な作業ですが、子供たちは全力でとことん磨き上げてくれました。
綺麗なレンズの完成!!そして、技術職員特製の専用ホルダー(3Dプリンターで作成)に入れて、虫眼鏡の完成!!しっかり学び、見事なレンズを作成された参加者の皆様には、修了証と早稲田大学実験教室特製クリアファイルが贈呈されました。
今回の科学教室で、五感を使って楽しみながら行ったこの実験が、唐津市の子どもたちにとって、将来につながる貴重な経験となれば幸いです。
[記事作成:教務部高大接続推進課、理工センター技術部]