政治学研究科博士後期課程政治学科2年 柴思原/柴田海(Peter Chai)
政治経済学部政治学科3年 西垣奈々
早稲田大学政治経済学術院主催・早稻田大學政治經濟學會協賛による第8回キャンパスピアノイベントが7月2日、早稲田大学国際文学館(村上春樹ライブラリー)地下1階ラウンジにて開催されました。地下1階ラウンジのグランドピアノは、村上春樹さんが、学生時代に開店したジャズ喫茶「ピーターキャット」に置かれていたもので、現在館内の展示物となっています。キャンパスピアノイベントは、このグランドピアノを、自由に弾くことができるイベントです。
今回も学生、教職員や地域の方々が演奏や鑑賞に訪れ、素敵な音色が響き渡る1日となりました。参加者は約60人で、そのうち約20人が演奏しました。参加した学生たちは、学部も学年も国籍もさまざまでした。クラシックやジャズをはじめ、様々なジャンルの音楽が登場しました。映画、ドラマやアニメの主題曲も登場しました。チェロやギターなどを演奏する学生もいました。演奏の前後、学生スタッフが演奏者の所属、曲名や演奏した感想などについて聞きました。
選んだ曲の多様性だけでなく、演奏者たちが楽譜をどのように解釈しているかを彼らの演奏方法を通じて味わうのも興味深かったです。同じ曲でも、その人独自の解釈によって、違う響きになることがあります。クラシック曲の楽譜は過去の音楽を保存するための重要な発明ですが、想像の余地も多く含んでいます。したがって、現代に生きる演奏者は、作曲家の個性やスタイル、曲の歴史や文化的背景を踏まえて演奏する必要があります。曲本来の美しさを損なうことなく、いかに新しい息吹を与えるか、これは演奏者にとって挑戦的ながら有意義でもある課題でしょう。音楽の解釈の多様性により、演奏者間や演奏者と聴き手の間にさまざまな議論が生まれるのでしょう。
学生、教職員や地域の方々は、キャンパスピアノイベントを通じて、音楽によって交流を深めました。音楽が早稲田文化に欠かせないものであり、またさまざまなイベントを開催する国際文学館が早稲田生に愛されていることを実感しました。音楽は人類共通の感情を表現し、言語の壁を越えて多様な背景を持つ人々が交流する手段であることを再認識しました。学生スタッフ各チームの事前準備、宣伝物のデザイン、SNS運営や当日運営のおかげで、今回のイベントも成功させることができました。

学生スタッフの皆さん