クリストフ・シャルル講演会
『1900年のパリ、首都のなかの首都 ?』
日時:2022年11月1日(火曜日) 14時45分‐16時15分
延長される場合があります。退出は自由です。
場所:早稲田大学早稲田キャンパス26号館 地下多目的講義室
26号館は大隈講堂わきの早大正門バス停反対側にある背の高い建物
交通アクセスとキャンパス案内図:https://www.waseda.jp/top/access/waseda-campus
逐次通訳 白鳥義彦(神戸大学)
この講演会はオンラインでも配信します。配信ご希望の方は日仏教育学会ホームページの「大会情報」から登録してください。https://nichifutsukyoiku.wixsite.com/nichifutsu-kyoiku
クリストフ・シャルル(1951年生まれ、パリ第一大学パンテオン・ソルボンヌ名誉教授、歴史学)
『「知識人」の誕生―1880‐1900』の著者で歴史学者のクリストフ・シャルル氏が日仏教育学会の招きで10月末に来日します。10月29日と30日には日仏教育学会40周年記念大会において講演とシンポジウムを行いますが(詳しくは日仏教育学会のホームページの「大会情報」をご覧ください)、11月1日には早稲田大学で上記の講演を行います。講演ではシャルル氏が昨年出版した『パリ、19世紀の〈首都〉』のエッセンスが語られます。
「この著作はパリという都市を、その政治と社会、その日常と文化、その象徴と想像のあらゆる面において描こうとしている。問題となるのは、拡大するにもかかわらずつねに狭いままのこの都市空間において、いくつもの世界といくつもの時代が共存し、しばしばぶつかり合うのをどのように理解するかということである。引用され再現される多くの画像や時代の証言を通して、われわれはパリに生きる人たちが、生粋のパリっ子であれ地方出身者であれ、エリートであれ民衆であれ、ブルジョワジーであれ動員される市民であれ、時代の必要と切迫した要請を前に、つねに遅まきながらもさまざまな都市の形態を夢み、実現しようとするのを見るだろう。革命と断絶の首都、流行と前衛の文化の首都、古風であるとともに現代的な首都、凝集とそのなかでくりかえされる緊張のゆえにつねに不安定で、つねに人を不安にさせる首都、そのなかですべてがあらたな拡がりを見せる。パリは1814年の外国軍の侵入のときから1914年の世界大戦のときまで、たえず自らをつくりかえ、幻惑し、怖れさせ、1871年のコミューンの自己破壊へと至り、その後には、すぐに壊れてしまうベル・エポックの、燃え上がるようなルネッサンスを経験した。」(『パリ、19世紀の〈首都〉』、スイユ、ポワン叢書、2021、裏表紙の紹介文)
主催 科研費研究19K02040「高等教育改革と人文学-日仏比較研究-」
共催 日仏教育学会、日仏会館・フランス国立日本研究所
後援 早稲田大学政治経済学術院、藤原書店
問い合わせ先:早稲田大学政治経済学術院 岡山茂研究室[email protected]