School of Political Science and Economics早稲田大学 政治経済学部

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経済分析は理論と実証の双方に 基づいてなされるべきだと考えています。 ヴェステグ ロベルト フェレンツ 准教授

実験経済学は、経済学者の疑問や理論的な説明を、実験室における慎重な実証分析によって検証します。実験経済学における典型的な実験では、利害が相反するような状態において、人々(被験者)それぞれがどのような意思決定をするのかを直接的に観察します。例えば、彼らが共同で得た利益をどのように交渉し分配するか、リスクのある資産をどのように取得し売却するか、他人の努力にフリーライドすることが個々人にとっては有利になる状況において、進んでお互い協力し合うかどうか、といったことを実験によって確かめます。
私は、本当に意味のある経済分析は、理論と実証の双方に基づいてなされるべきだと考えています。そのため、特に私のゼミ、そしてゲーム理論の授業では、理論モデルを実証的に検証し、また逆に実証分析の結果を理論モデルを用いて批判的に検討することにより、学生がバランスのとれた視点を持つことができるよう努めています。
私の講義を受講する学生には、経済学や経済学者が私達の身の周りの世界をどのように見ているのかを学んで理解して欲しいと思っています。またそれと同時に、提示された解決策や説明の背後にある、経済分析の限界とそこに置かれた数々の仮定に対して意識的であって欲しいです。議論することは大切ですが、それは考え抜かれた主張に基づくものでなければ意味がありません。批判的思考と偏見のない心は、正しい答えを導き出すために極めて重要です。
高度な分析技術を持っていることは有利にはなりますが、学生にとって最も大事な資質は、好奇心とチャレンジする精神を持つことです。

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