Graduate School of Public Management早稲田大学 公共経営大学院

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「ケーススタディ(政策形成ワークショップ)」体験レポート

公共経営大学院

鍋島 直宏

 この講義は、自治体における政策形成の必要性と、その自治体が抱える課題についての認識を共有し、グループワークを重ねることで、課題解決のための政策形成を実体験するものです。講義の特徴は、学生自らが特定の自治体を選定し、その自治体が抱える課題に取り組むことです。事前講義にて受講生間で話し合った結果、「栃木県日光市足尾地域における観光の活性化」を課題として設定しました。

1.プログラムの実施スケジュール

日程

8月16日(日)

8月17日(月)

8月18日(火)

午前

出発

・小野崎一氏へのインタ
ビュー(かじか荘支配人・足尾銅山の世界遺産登録を推進する会理事)

鈴木泰浩氏へのインタビュー(日光市教育委員会事務局文化財課世界遺産登録推進室主幹)

午後

・現地着

・足尾地域内の見学

・わたらせ渓谷鉄道現地
調査

・足尾銅山観光見学

・尾崎聡氏へのインタビ
ュー(足尾銅山観光管理事務所長)

帰路

2.プログラムの内容

実際に現地にてフィールドワークを行いたいという我々学生の意見を取り入れて頂き、前年度の伊豆川奈セミナーハウスではなく、栃木県日光市の足尾地域にて2泊3日のワークショップを行いました。現地では、足尾銅山観光の見学や旧足尾地域の見学に加えて、現地の観光産業において中心的な役割を担う方々にお話を伺うことに多くの時間を充てました。現場で働いている方々から、事前調査で疑問に感じていた点などを直接お聞きすることができただけでなく、事前調査では収集できなかったデータや詳細情報を教えて頂き、多くの気づきが得られました。

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3.参加して得た成果・感想IMG_3385.JPG

 大学院では「汗をかく」という表現をしばしば耳にします。それは自ら苦労を重ねて様々な情報を収集しなければならないことであると考えていますが、今回のフィールドワークを通じて「汗をかく」ことの大切さを実感することができました。インターネット上で入手することができる情報のみでは、その地域や自治体が抱える課題や現状を正しく認識するには不十分です。実際に現地に足を運び、フィールドワーク等にて生きた情報を得ることが、特定の自治体や地域が抱える課題とその解決策を考察するために、非常に重要なのだということを学びました。

4.プログラムのおすすめポイント

 今回は社会人学生1名(1年制)と学部卒業後大学院へ進学した学生2名(2年制)が参加しました。1年制では2年制の学生が行う学修を1年で終えなければなりません。それゆえ、私を含む2年制の学生にとっては、自身より速いペースで研究を行っている1年制の方と密に接することによって学ぶことがとても多かったと実感しています。また、2泊3日の間、寝食を共にすることで互いの人間性を知ることができるだけでなく、日頃の学生生活では話題に上がらないようなことを聞くこともでき、年齢や社会経験などを超えた人間同士の結びつきを深めることができるのもこのプログラムのおすすめポイントです。

 最後に、この講義の担当教員である藤井浩司先生のご指導がなければ、このフィールドワークをこれほど充実したものにすることはできませんでした。この場を借りて受講生一同お礼を申し上げます。

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