School of Law早稲田大学 法学部

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お互いに尊敬し合える仲間と出会い走り抜けた3年間。そして、ロースクールへ。

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Mon 24 Mar 25

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「法学部教育奨学金」は2006年度から給付が開始された、法学部独自の奨学金(返還不要)です。校友や、法学学術院専任教員および退職教員など300名以上の方々の寄付等に支えられ、支給実績は延べ120名以上。

1年次に奨学課の奨学金登録を行った法学部正規生(自宅外通学者のみ対象)から、学業成績と人物の評価等により受給者が決定されます。年額40万円が3年間継続して給付される、入学後に申請する学内奨学金の中では最も条件の良い奨学金の一つと言えます。

校友・教員の熱い思いをつなぐ法学部教育奨学金について、受給学生の声をお届けします。

 

中村 栞さん (2025年3月卒業・北海道出身)

奨学金に申請したきっかけ・使い道

高校生の時から早稲田大学に憧れはありましたが、当初は学費のことなどもあり、国立大学への進学を考えていました。しかし、ご縁があって指定校推薦受験のお話をいただいて、その際に、早稲田大学は努力次第では3年での卒業も可能であること、給付型の奨学金制度が充実していることなどを知りました。そしてその後入学手続の中で、学業成績等によって受給者が決まる、法学部独自の給付型奨学金があると知り、申請しました。この申請と、3年卒業という目標が私の学習のモチベーションに繋がりました。

いただいた奨学金は主に学費や教材費に充てました。また、自主的に司法試験の模試を受けることに取り組んでいて、その検定料にも奨学金を使わせていただきました。

2年次、3年次と継続して支給していただいたことで学費がほぼ半額となり、アルバイトに追われすぎずに日々の授業に集中して取り組むことができました。奨学金をいただいている自覚をもって学習に励もう、とさらなるモチベーションにもなりました。また、時間に余裕が生まれたことで、ゼミの合宿やサークル活動、テレビ局のアルバイトなど様々経験をすることができました。私は幼いころから陸上競技で長距離を専門にしていて、大学に入ったらフルマラソンに挑戦したいという目標があったのですが、陸上競技のサークルに加入し、その目標を達成することができました。授業や試験に対し多少なりともプレッシャーを感じることはありましたが、それに押しつぶされず、息抜きもしながら、様々なことに挑戦することの楽しさや難しさを経験できた3年間でした。

法曹の先輩方との出会い

実は、法学部に入ったばかりのころは法曹になりたいという明確な目標はありませんでした。しかし、1年次に受講した「法曹の仕事を知る」という授業で、第一線で活躍されている法曹の先輩方の講義を聞き、自分の仕事について誇りをもって楽しそうにお話しする姿に憧れを抱きました。第1回目の授業が良い意味で衝撃的で、それまで自分が持っていた法曹の仕事のイメージが覆りました。

河﨑健一郎弁護士が、弁護士は「自由」と「武器」と「感謝」がキーワードだと仰っていたのが印象的です。弁護士は、大人になっても自分がおかしいと思うことは堂々と主張して、堂々と弱い方の味方をできる唯一の仕事。だからこそ、法的知識を武器にしながら自分が正しいと思うことに突き進めばよいし、それがいわゆる“弁護士らしい仕事”ではなくても、手を出して関わっていくことができるのが弁護士の良いところ、と。生活保護受給者の支援、年越し派遣村、宗教による差別問題など、河﨑弁護士が携わった事例について伺い、それも弁護士が関わることのできる仕事なんだ、と視野が広がりました。また、自分が依頼者から感謝してもらえることもあるが、自分にとっても、その仕事をしていなければ出会えなかった尊敬する人がたくさんいるため感謝の気持ちを忘れないようにしている、感謝の連鎖を広げていけるのが良い弁護士だと思う、とも仰っていました。

別の回では、早坂由起子弁護士が、人と人の問題には「心情」が存在するものであり、それに寄り添った上で法律を用いてどう解決するかという点が、AIではなく人間だからできる弁護士の仕事、と仰っていました。法学部で勉強をしていると、感情的にならずに冷静に法律に当てはめていこうとなりがちですが、あくまで「心情」がある上での法律であることを忘れないように、というメッセージにとても共感しました。登壇された先生は素敵な方ばかりでした。

法曹を志望してからは、法律サークルの活動で法律討論会に論者として参加するなどして、同じ目標をもつ他校の学生とも出会いました。松原芳博先生の刑法ゼミでは、自分の疑問を「言語化」し、相手と討論ではなく、お互いに収穫の多い議論をするにはどうすればいいのかについて、難しさも感じながら日々学んでいます。

尊敬し合える仲間との出会い

大学生活は、楽しいことも大変なことも、初めて経験することが数多くありました。振り返ると、早稲田での学生生活はとても楽しかったです。早稲田は総合大学で、本当に色々な人が集まっていて、国籍も様々で、地元にいたままでは一生関わることができなかっただろうなという人が沢山います。また、考え方や価値観も様々ながら、お互いの異なる点を尊重して容認しあえる雰囲気が、自由でとても心地良いです。色々な人が集まっているけれど、結局みんな早稲田が好きなんですよね。その点で一つになれるようなところも良いなと感じます。

所属しているサークルでもそうですし、また、勉強についても同じことが言えます。この人たちと一緒に勉強できているのがすごく楽しいという思いが強くあります。同じゼミで法曹コースを取っている友人の存在なども励みになりました。ゼミで、私なら絶対に考えつかないような、普段からどれだけ物事を深く考えているんだろうと思わせるような意見をいつも出していて、率直にすごいと思いますし、同時に、相手にも私の存在が何か刺激になってお互いに高め合っていければ良いなと思っています。

自分にはないものをもった素敵な仲間にたくさん出会い、共に法律という学問を学び、笑い合い、とても充実した三年間でした。

将来の展望

法学部を3年で卒業し、そのまま早稲田大学の法科大学院に進学する予定です。将来は、コミュニケーション能力とゼミ活動で培った言語化する力を活かし、困っている人に共感し、寄り添う弁護士になりたいと考えています。そしていつか、「法曹の仕事を知る」で講師として8号館106教室に戻ってきたいです。

受験生と寄付者の方々へのメッセージ

北海道から東京へ出てきて一人暮らしをしていますが、親からの支援も有限ですから、奨学金をいただけたことで本当に助かりました。奨学金という存在が、時間と余裕を生み出し、さらに学びを深めることができました。奨学金がなければ経験できなかったことが沢山あっただろうし、奨学金がなければ大学生活が全く違うものになっていたと思います。冒頭でもお話しましたが、奨学金をいただいていることで、勉強を頑張ろうというモチベーションにもなりました。寄付してくださっている方々には改めて感謝申し上げます。また、受験生の方には、こういった奨学金の制度があることを知っていただければと思っています。そして、これからも皆さんの学生生活がそれぞれにとって有意義なものになることを願っています。

(2025年1月インタビュー)

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