Graduate School of Letters, Arts and Sciences早稲田大学 文学研究科

Curriculum

カリキュラム

Master's Program

修士課程

今日の状況にあって哲学は、哲学的なことがらを探究すると同時に、そうした探究によって得られた知がいかに実現されうるかについても問わなければならない。それゆえ哲学コースにおいては、古典的な文献を読むという従来の哲学研究はもちろんのこと、実践的分野における首尾一貫した哲学的思考力の陶冶も目指されている。

修士課程においては、研究基礎能力(アーカイブ操作・プレゼンテーションスキル等)を身につける教育がおこなわれる一方、修士課程修了 とともに就職を考えている学生のためのさまざまなケアもおこなわれている。また博士後期課程においては、研究能力の充実はもちろんのこと、研究者・教員と しての十分な適性と資質を確保するための実践的な指導がなされている。

なお哲学コースが提供する授業ないし研究指導は、時代区分としては、古代ギリシアから中世、近代、現代までを網羅し、領域としては狭義の哲学から倫理学、 美学、宗教学までをカバーしている。

進路としては、中・高・大学教員、研究者、公務員、マスコミ・ジャーナリズム、IT関連企業、外資系企業な どさまざまである。

東洋哲学コースは、東洋の思想と宗教を、それぞれの関心に応じて究明できる編成になっている。地域を基準にすればインド哲学・中国哲学・日本思想という分 類が可能になり、また、その内容は仏教・儒教・道教・神道等を研究領域とする。しかもそれらは多彩に交錯する。各自の研究テーマに沿って修士論文や博士論 文の作成を行う上で、隣接する分野の知識が必要な場合、極めて有効な指導体制になっていることを大きな特色とする。

研究指導についての概略を言えば、インド哲学ではサンスクリット語文献を中心とした仏教及び諸哲学学派の思想解明、中国哲学では儒教及び江戸儒学の研究、 更に道教と道家思想の研究や儒・仏・道三教の交渉史研究、日本思想では宗教思想史の研究、或いは仏教諸宗の教学研究を中心にしたものがあり、研究の間口は 広い。

各分野ともに、アジアや欧米諸国との研究交流も盛んであり、国際的な視座に立っての東洋哲学研究を構築することができる。

急速な情報化、国際化の波を受け、私たちはこれまでにないほど複雑で変動の激しい時代を生きている。

心理学コースでは、「実学の早稲田」の名に相応しく、こうした現代社会に立ち現れる諸問題を実践的に解決し、実社会に貢献できる高度専門家の育成を目指し ている。

本コースの魅力の一つは、「充実した専門領域」である。具体的には、生理・身体心理学、発達心理学、健康心理学、学習心理学、臨床心理学、産業ストレス心 理学、社会心理学、心理統計・推計、認知心理学、言語心理学、犯罪・非行心理学、認知神経心理学など、心理学の主要領域をカバーする演習を開講している。 加えて、心理学特論(1)〜(4)では、毎 年さまざまな領域の第一線で活躍している研究者を講師に招き、その領域の研究最前線を学ぶ機会を提供している。また博士後期課程では、博士論文の作成指導 に力を注いでおり、学位取得者は年々増加している。

教員、大学院生ともに、学会発表などの研究交流・研究活動を活発に行なっており、学問的活気に満ちている。また、人間の心と行動のスペシャリストとして、 大学・官公庁・企業・研究機関、各種施設等で活躍する人材を数多く輩出している。

社会学コースでは、人間が社会生活のなかで引き起こす社会現象の諸相を、理論的方法と実証的方法の両者を結びつけながら研究する。本コースの教員が専門と する領域は、理論社会学、コミュニケーションの社会学、文化社会学、地域社会学、政治社会学、宗教社会学、家族社会学、ライフコース論、集団・組織論、社 会階層論、集合行動論、相互作用論、グローバル社会学などと多岐にわたっており、学生は自分独自の関心にあわせて、社会学の広範囲の分野の専門家の指導を 受けながら研究することができる。

また、専門社会調査士資格科目群も設置され、専門社会調士の資格を取得することができる。

本コースでは、社会学の先達が積み上げてきた経験的データや理論的思考を基礎にしながらも、現代社会に起きているダイナミックな変化の諸相を鋭敏な感性で 掬い取り、ユニークな視点で分析することができるような研究者の育成に努めている。

教育学は、人間の 成長・発達の可能性に即して、人間形成の理念や実践上の課題をさまざまな角度から研究する学問である。今日、社会的にも強い関心がもたれている家庭教育、 学校教育、社会教育の諸問題をはじめとして、教育学が取り扱う内容は広範多岐にわたっているが、教育学の研究においては、人間の成長が常に自然的社会的歴 史的諸条件と不可分である以上、人間に関する諸々の学問をとりいれ、幅広い見地から人間をとらえる姿勢が重要である。

本コースは、学校教育学、高等教育学、教育行政学、教育法学、比較教育学、国際教育学、社会教育学、生涯学習、教育思想などの分野の教育者を擁し、研究 者および実践者の養成をめざしている。博士課程では、研究者養成に向けて、博士論文執筆、学会発表、学術誌への論文投稿、共同研究などの研究活動への指導 を進めている。修士課程では、研究者養成への基礎研究にとどまらず、教員、社会教育・生涯学習関連職員、行政職員、NPO・NGO職員などの実践者の養成 に向けて、学校教育、社会教育、行政、NGO・NPOなどの現場・現実にコミットしながらの実践研究を進めている。
また院生・教員間での研究と実践の共同 検討の場として、研究会やフォーラムを開催している。

全体として本コースでは、研究と実践の協働、理論研究と実践研究の融合による今日的教育課題について の研究考察に努めている。

日本語および日本文学全般について、豊かな見識と、専門的な知識を獲得するための技術とを身につけ、それぞれの研究分野・対象のエキスパートを養成することが、本コースの研究教育上の理念であり、目的である。

日本文学においては、上代・中古・中世・近世各時代の散文・韻文研究に対応し、近代・現代では明治・大正・昭和・現代文学の研究に対応、また、日本語学に おいては古代語から現代語にいたるまでの音韻・文字・語彙・文法・方言などの多岐にわたる日本語学研究に対応する体制をつくっている。研究方法においても、従来の文学・言語理論から最新のメディア・表象理論、文化研究、ポストコロニアリズム等にいたるさまざまな方法に対応できる教員がそろう。

主として日本文学または日本語学の研究者、ひろく日本文学または日本語学の教育に携わる者、日本文学または日本語学の高度の専門知識を必要とする編集者、 ジャーナリスト、表現者を養成する。近年、世界各地からの留学生も多く、新たな見方・思考が交叉するゼミは活気に溢れる。

大学教員、高校教員(一級免許)、そして英語を用いる高度職業人を養成する。英語学のほかに英語圏文学の全ての時代とジャンルをカバーするスタッフがそろっており、ポストコロニアル文学にも対応している。

修士課程では、ネイティブ・スピーカーによる基礎講義で、大学院レベルの英文学研究の基礎を学ぶと同時に、多彩な「特殊研究」と「演習」によって個別の領 域についての知識を深める。1・2年次とも指導教授による「研究指導」を必修とし、その下で各自の選んだ研究を進め、修士論文の完成を目指す。博士後期課程では、指導教授による研究指導の下で、自発的な研究活動を行ない、最終的には博士論文の完成を目指す。

修士・博士後期両課程において、全国レベルの学会での発表や学術雑誌への投稿、そして学内の年次研究発表会での発表や、レフェリー制の雑誌『英文学』のための論文制作などを奨励することによって、自立した教育研究者を育成する。

フランス語圏の言語・文学・文化を研究の対象として、あわせてdissertationなど、フラ ンス語の実用的な運用能力を高めることを主眼とする。研究の分野によって配属される各研究指導教員が、主として学生の指導を担当するものの、修士課程での研究は、広い視野にたった研究能力が身につくように、幅の広い専門演習・講義科目を履修し、修士論文を完成させるように、複数の教員が指導している。博士後期課程に進学後は、高度の専門性をもった研究を本大学において、あるいはフランス語圏の大学に提出する博士論文として、結実させるのが目的である。

多くの学生が修士課程在学中に、本学と協定のあるフランス語圏の大学に年間留学しており、博士後期課程に進学後のより長期間の留学に備えている。

本コースでは、毎月のように開催される外国人研究者のフランス語による小規模な講演やゼミに象徴されるように、日本人教員と外国人教員が密に連携している。留学後の専門研究が可能になるように、多彩な授業を準備しているところが特徴であろう。

本コースは、ドイツ語学・ドイツ語文学研究の場はもとより、広くドイツ語圏の思想や文化に関する様々な問題について、学生各自のテーマ設定に即して深く研究することのできる場を提供する。

ドイツ語圏は、中世以来現代に至るまで、重要な詩人、作家、思想家、芸術家、学者を輩出してきた文化域である。したがって、ドイツ語圏の知的・文化的遺産の紹介と研究なしには、現代の文化と学問の世界は、枢要な骨格を欠くことになる。ドイツ語圏のこうした遺産は、また、ドイツ語圏以外の世界によって受容され消化されて、新たな力と形を生み出してきたし、今後も生み出し続けていくであろう。このことを視野に入れて、本コースは、研究範囲をドイツ語圏に限定することなく、ドイツ語圏と他の言語文化圏との関わり合いについても研究する環境を提供している。

なお、本コースでは、こうしたカリキュラムに加えて、ドイツ語圏への留学、日本およびドイツ語圏での学位取得をサポートする体制を整えている。

当コースは、ロシア語およびロシア文化を研究対象とする。ロシア語を基盤としてロシア文化を研究し、ロシア文化を背景としてロシア語を研究することを基本姿勢としている。ここにいうロシア文化の中には、中世から現代に至る文学はもちろん、美術、映画、音楽、思想、民俗なども含まれる。

研究に際しては、どのような方法で研究するのかということが大きな問題となるが、ロシアには、フォルマリズム、バフチン、モスクワ=タルトゥ学派、等と様々な視点、方法論が存在している。合わせてこれらのものも学んでいく。

修士課程においては、修士論文を作成する過程で、国際社会で広く活躍できる専門知識と語学力を育成する。博士課程においては、博士論文を作成する過程で、国際学会で充分に活動できる学問的力と語学力を養う。

本コースは「古今兼学・語文双修」の理念のもと中国の言語と文学を多角的に探求し、中国語・中国文学についての深い知識を持つ人材および優秀な研究者の育成をめざしている。

修士課程では、学部レベルの素養の上に更に中国語・中国文学についての高度の知識の習得と研究能力を養うことを目的としている。そのため古典文学から近現代文学まで、また言語学では音韻論や文法論から中国語教授法まで、時代・分野ともに多彩な科目がそれぞれの専門家により展開されている。博士後期課程では、修士課程における研究成果を踏まえ、理論の開拓と応用力の錬磨を実践することにより研究能力を一層高めることをめざしている。そして博士論文作成とともに専門領域の更なる発展に貢献できる研究者を養成することを狙いとしている。

また修士・博士いずれの課程でも院生同士が互いに学びあうという雰囲気の中で、教員によるきめ細かい指導がなされていることも本コースの伝統的な特色といえる。

演劇映像学コースが目的とするのは、演劇・映画を中心として、身体・映像に関わる文化表象について総合的に考察し、そのいとなみを通じて、早稲田大学における坪内逍遙以来の演劇研究の伝統を発展的に継承することである。

人間とは演じ、謡い、踊る存在であり、演劇の歴史とは人間の歴史にほかならない。そうした認識のもとに、東西の古典劇・現代劇、舞踊、民俗芸能をはじめ、多様な演劇的表現の探究を通じて、言語・身体・空間の関係のありようを再考する。映像については、芸術およびメディアとしての映画の両面的な性格を踏まえ、映画史や映画理論の諸問題を多角的に検討することによって、映像文化の特質を明らかにすることをめざす。

具体的には、日本演劇・西洋演劇・舞踊・映画に関する演習・研究指導および関連の講義科目が設置されている。

美術史学コースは洋の東西や時代を問わず、美術史の研究者、専門家を養成するための教育機関であり、また美術館、博物館などの学芸員となるための専門的かつ実践的なディシプリンを提供する。視覚イメージが氾濫する今日的な環境においては、古今東西の美術作品に通暁することは、文化・文明への洞察に不可欠であろう。コースは日本・東洋・西洋の三領域に分かれており、7名の専任教員と1名の兼任教員が指導に当たる。

美術史学では、文字資料の読解が必須であると共に、作品に対峙し、目によって理解し判断することが要求される。まず、文字資料を読みこなす語学力を身につけること、そして、「目の鍛錬」をすること。文字資料を手がかりに、無数の作品を見、目に記憶させ、「目の力」をつけなければ、美術作品の研究はできないのである。

本コースは、書家、歌人としても高名な秋艸道人こと會津八一が、東洋美術史の講座を開設して以来70余年の歴史を誇る、我が国有数の美術史学専門の教育機関である。オーソドックスな研究者はもとより、美術史の枠組を超えたユニークな専門家をも輩出しているところが「早稲田美術史学」の大きな特質であろう。

入試では、自身が志望する専門領域の知識だけでなく、日本・東洋・西洋各領域における美術史についての基本的な素養が要求される。さらに、日本美術はくずし字や篆書、漢文を、東洋美術は漢文を、西洋美術はヨーロッパ二言語(英語、仏語、独語から選択)を通しての資料読解が課せられる。

日本史コ―スは、日本の歴史に関する専門の研究者(職業的研究者)を目指す人、文書館・博物館・民俗資料館などへの勤務を志す人、教員として歴史教育に関わりたいと考える人などのため、高度の知識や歴史理論および史(資)料操作に関する緻密な技術を修得することを目標としている。そのため、史料の操作・解読という基礎作業を通して研究(理論と実証)の深化を図る「演習」では、古代・中世・近世・近現代各時代それぞれに、研究領域を異にする教員を複数配置し(古代2・中世2・近世2・近現代3)、問題意識・研究素材・検証対象の多様化を図り、全体史の把握・解明に努め得るようにしている。

近年、環境歴史学や歴史人口学など新分野の開拓が成され、史(資)料に関しても、映像資料・音声資料などのほか、インタ―ネットによる画像資料など多岐にわたってきている。

日本史コ―スでは、このような動向に対応し得る講義科目を配備するとともに、修士・博士論文執筆に関する研究指導にも力を注ぎ、きめ細かな指導を行っている。コース室を広く開放し、教員・院生・学部学生の研究・調査・懇談の場としているのも、日本史コ―スの特色の一つである。

東洋史学コースでは、アジア諸民族の歴史と文化の研究によって、それぞれの民族がもつ固有な価値体系を究明し、多元的な価値認識を基礎とした世界史像の再構築をめざしている。それは、ヨーロッパに発する近代知の枠組みを再検討する知的営為でもあり、新たな時代を担う者に要請される新しい世界観の構築でもある。

歴史研究は、まず史料の解読、批判から始めなければならない。現在、東洋史学コースで研究指導している史料は、漢文、ハングル文、モンゴル文、満洲文、トルコ文、ペルシャ文、アラビア文など多岐にわたる。こうした多様な言語の文献以外にも近年、中国、韓国で出土している竹簡、木簡、石碑などの出土文字資料を加えることができる。

そうした資料の扱い方を含めて、史料批判の訓練を行うが、史料批判こそは、歴史的思考法の前提とすべき訓練でもある。そのようにして体得した技術によって各自の個別研究を深め、新しい世界を開いていくことをコースの教育方針としている。

西洋史学コースの所属教員の専門分野は古代オリエントから欧米の近現代まで、多様な時代・地域に渡っている。このような体制のもとで、各自の研究テーマを深く追究するための個別指導のみならず、西洋史の体系的な理解を促し、研究の専門化と同時に多様化・学際化が進む西洋史の分野において、欧米の研究者に比肩できる能力と独自の視点をもった人材の育成に努めている。

本コースでは研究テーマの選択を含め、あくまでも大学院生各自の主体的な研究を尊重する一方、演習の複数選択や時には海外の研究者を招聘しての研究会等への出席により、発表の場を積極的に求め、他分野との交流を深めることを奨励している。また頻繁なコロキアムの開催により、早期に課程博士を取得できるよう積極的に取り組んでいる。

地球上に残された人類の痕跡、遺跡、遺構、遺物の野外調査と資料の比較研究こそが考古学にとっての基本である。

したがって発掘調査を中心とする測量や撮影、遺構・遺物の検出や取り上げなどの高度なフイールドワークが必要となる。また遺物の整理や接合、実測、図面、写真などのデータ作成と整理など、考古学に必要な専門技術を磨かねばならない。さらに専門研究者としての自覚、研究論文の作成、学会発表、教育補助、社会貢献など幅広い教養や協調性などが求められる。

人類の痕跡を広く世界に探るために、日本、朝鮮、中国、東南アジア、西アジア、シルクロードなどアジアを中心にして、エジプト、中南米などを含めた専任スタッフが揃っている。また非常勤教員を含めて、旧石器時代から近代までの研究をカバーしている。

新規に出発した文化人類学コースは、新しいスタートにふさわしい展望をもってデザインされている。
コースは、2つの大きな柱で構成されている。

  1. 人類学の基礎理論に精通し、最も新しい理論がどのような経緯をたどって出されてきたのか、論理的に理解する人材をつくること。この過程で、人類学の 目指してきた、研究目的と、それを達成するための研究方法について精通する人材をつくること。
  2. その基礎の上で、人類学を異なった分野-国際機関、政 府機関、開発エイジェンシー、法律関係機関など-で応用できる人材をつくることである。

今日、あらゆる分野で人類学の知識が求められおり、応用力の養成をめざした多彩な「応用人類学」の確立に集中するつもりである。このため、ここでの教育 は、クラス内での、ディベートを含む厳しい訓練を通して、人類学的思考法に精通する人材をつくることはもちろんのこと、それだけにとどまらず、実践の場に おいて、個別指導の形でフィールドワークの方法の訓練に重点を置き、最終的に世界各地で、フィールドワークが展開できるような研究・教育環境を整えてゆき たいと考えている。フィールドワークの深い経験を通して、実践に強い人材づくりを目指す。

表象・メディア論コースは、現在の人文科学が取り組むべき課題に柔軟に対応し、大胆に挑戦する新たな研究を志向している。古典的芸術から現代の表象文化・思想にいたる広範な領域を研究対象とし、従来の学問研究の固定的枠組みからは自由な横断的ネットワークを構築する視点に立って、芸術・政治・経済・社会の諸問題、テクロジーの進化、身体感覚の変容など現代的状況のダイナミックな把握をめざす履修環境を用意する。

当コースでは、伝統的な諸芸術分野(文学、演劇、美術等)のみならず、従来の学問領域の範囲内におさめにくいメディアアート、テレビ、写真、ディジタル表現、サブカルチャー、パフォーミング・アーツ、さらには未来に展開されるであろう文化現象をも射程に収めつつ、それらを「メディア」「身体」「イメージ」という三つのキーワードを軸としながら分析し、多種多様な創造的営為の根源をさぐり、今日的意義を考察してゆく。

既成学問の枠組みにとらわれることなく人文科学の新地平を切り開く意欲と能力をもつ本格的研究者の養成とともに、出版界やマスメディアの活動に不可欠なメディア・リテラシー能力の向上をはかり、広告関係や学芸員など多様な領域で要請される大胆な企画力・想像力を培い、22世紀をも視界におさめた知性の土台を構築する人材を育成することをめざす。

本コースは、学部「文芸・ジャーナリズム論系」所属の教員、すなわち、第一線で活躍する小説家・批評家・翻訳家・研究者などによる修士課程として開かれる。数々の実作者・編集者・ジャーナリストを輩出してきた旧第一・第二文学部の伝統に棹さしながら、さらに、時代の動向にも対応しうる実践的かつ領域横断的な知性と意欲の育成を通して、現代の文芸界に新鮮な生気を吹き込むこと。本コースの目標はそこにあり、目標にむけ、創作の技法と理論、翻訳技術、多様なサブカルチャーにも対応しうる批評的アクセスポイント、現代的編集法、マスメディアの言説分析、内外の文学作品の創造的読解法、現代思想の応用法、各種ライブの参加・研修など、文芸界に勇躍するために不可欠な演習・講義が、幅広く柔軟に用意されている。

同時に、本コースの授業は、研究者の道を歩もうとする人々の将来にも有益な指導と刺激を与えうる。文芸の現場で通用する知性はまた、研究界の新たな地平を切り開く斬新な発想とフットワークを養うはずだからである。

こうした修士プログラムは、日本の大学ではきわめて希なものだが、本コースは、その希少性の豊かな結実を追求する。

本コースは、2017年度に新設される。中東と欧米の研究機関を研究・教育によってトライアングルに結び、国際的に活躍する研究者を育成することを目指している。同時に、中東・イスラームについて本格的に学び、国際社会に出て活躍する人材の育成も目指している。そのため、海外留学は強く推奨され、英語や現地語などを利用した研究成果の発信や、国際的な研究・教育協力を積極的に推進する。
コース名の「中東」は、中東内の非イスラーム教徒も研究対象となりうることを示し、「イスラーム」は、中東を越境してグローバルに展開するイスラームも研究対象となることを含意している。
また、中東・イスラームの歴史、社会、文化の研究を中心としつつも、他コースと協力して政治、宗教、民俗、イスラーム考古学など、関連の諸分野を広く研究することが可能である。

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