Graduate School of Letters, Arts and Sciences早稲田大学 大学院文学研究科

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研究科について

From the Dean

研究科長挨拶

文学研究科長 沖 清豪

世界的な天候不順や自然災害の多発、COVID-19の世界的感染拡大とそれに伴う人的・物的交流の大幅な縮小、欧州を中心とした国際的な緊張の高まり、少子高齢化が急速に進み過疎化と労働力不足が同時に生じている日本国内の変容。近年生じている国内外の社会問題は時に人間の無力さを感じさせるものである一方で、こうした状況であるからこそ、人文学や社会科学の研究を通じて獲得される新たな知見、そして人間・社会のあり方の模索には意味があるようにも思われます。

そして、こうした模索が求められることにより、高等教育機関としての大学、そしてその研究機能や高度専門人材を育成する機能を担う大学院もまた変化してきています。

早稲田大学大学院文学研究科も、その教育・研究機能を高めるために、近年いくつかの改革が図られてきました。すでにダブルディグリープログラムを活用して、海外の大学院と早稲田の学位を同時に取得することが可能になっています。また、文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援事業」によって開始した「国際日本学コース」は修士課程と博士後期課程を有し、学位論文を英語で執筆できるコースとして、世界に日本学研究を発信する拠点となっています。

一方で早稲田大学の前身である東京専門学校に文学科が設置されて以来、不易なものとなっている理念もあります。特に、早稲田大学教旨に明文化された「学問の独立」と「学問の活用」の精神については、文学研究科を構成するすべてのコースが共有しています。

文学研究科にとっての「学問の独立」とは、教旨の「之が自由討究を主とし常に独創の研鑽に力め以て世界の学問に裨補せん事を期す」という説明に尽きているでしょう。演習や研究指導を通じて、個人としての課題を討議し、多様な技法で研究を深めて成果をまとめ、最終的に国内外の学問研究の一角を担うことを目指すこと、これが文学研究科に集う学生や教職員の一つのあり方となります。

一方、教旨では「学理を学理として研究すると共に之を実際に応用するの道を講し以て時世の進運に資せん事を期す」と説明されている「学問の活用」は、その研究の成果を社会に発信し、社会の基盤を構築するとともに、現在直面している課題を解決するための視座や知見を提供し、新たな方向を示唆する道標となることを期待したものでしょう。文学研究科を構成しているコースは極めて多様であり、それぞれの専門性や特性に応じて、どのような形で「学問の活用」が図られるかもまた多様であってしかるべきです。

文学研究科の英語名称はGraduate School of Letters, Arts and Sciencesです。文化・学問・芸術・学芸・教養・科学といった多様な意味が込められています。それこそが早稲田大学の文学研究科であると考えているからです。

早稲田大学大学院文学研究科にようこそ。

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