本学では、教員養成の中心を担ってきた教育学部及びそれを基盤に設置された教育学研究科において、教育学の諸分野に関する教育研究と諸教科に関する教科教育学・教科内容学に関する教育研究を行い、多くの教員を排出してきました。教職大学院の制度の誕生に合わせ、次の3つの基本理念を掲げ、教職研究科(2017年4月より教育学研究科高度教職実践専攻に改組)を創設し、教員養成により特化した教育を展開します。
臨床的教育能力とは、深い人間理解に必要な学問的知識と実践経験を統合し、状況に対処できる力と考えます。教育現場において、自己の経験を理論的に整理しつつ、絶えず向上・改善を図っていくことができる力を育成します。
伝統的な文化とそこに息づく生活を理解するとともに、人間と社会について深く洞察し、多視的な見地か複眼的な思考のできる力を追求し、身につけます。
保護者や地域住民、同僚教員、専門家や専門機関とコミュニケーションをとり、連携・協力できる力を身につけ、人間としての温かみを忘れることなく、学校や地域における教育課題の解決に「進取の精神」をもって当たることのできるリーダーを育成します。