地球科学は46億年という長い地球の歴史を岩石や地層などに残されている記録から解明していく学問であり、地球科学専修では座学や実習を通して、地球科学全般の知識を高いレベルで学ぶことができます。
私は祖父の影響で小さい頃から地球科学に強い興味を持っており、大学でも専門的に地球科学を学習したいと考え、本専修を志望しました。現在、私は地球物質科学研究室において、主に変成岩という石を用いて地球深部から表層にかけての物質循環に関する研究を進める準備をしています。地球科学の研究は露頭観察などマクロなスケールから顕微鏡観察などミクロなスケールまで、さまざまな視点から、また国内外問わず多くのサンプルを分析・検証します。そのため研究を進める上で必要な土台となる知識は多く、大変ではありますが、研究によって私たちの住む地球という星が経験した事象の一端に迫れると思うと心が踊ります。
高校で地学を履修していない生徒も多く、それに合わせカリキュラムも配慮されたものとなっています。また、初年度から巡検があり、座学だけでなく実際に自分の目で地球の神秘を感じることもできます。
そして、最近では宇宙開発や環境問題など地球科学の関連することに多くの関心が集まっており、地球科学がより身近になってきています。こういったことに少しでも興味をお持ちでしたら、是非地球科学専修への入学を考えてみてください。
(西 玄偉さん/理学科 地球科学専修 2018年度入学)