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  • 公開講演会:ソ連におけるパフォーマンス・アート:鉄のカーテン崩壊前に開かれたもう一つの現実 6/5(金)

公開講演会:ソ連におけるパフォーマンス・アート:鉄のカーテン崩壊前に開かれたもう一つの現実 6/5(金)

公開講演会:ソ連におけるパフォーマンス・アート:鉄のカーテン崩壊前に開かれたもう一つの現実 6/5(金)

0605

FRI 2026
Place
早稲田大学早稲田キャンパス16号館306教室
Time
15:05 ~ 16:45
Posted
Wed, 13 May 2026

「ソ連におけるパフォーマンス・アート:鉄のカーテン崩壊前に開かれたもう一つの現実」

  • 概要:本講義では、スターリン死後から1980年代末にかけてのソ連におけるパフォーマンス・アートの誕生と展開をたどり、芸術家たちがいかにしてイデオロギーの枠組みを越え、はかなくも体験的な表現へと向かっていったのかを考察します。
    まず、社会主義リアリズムが支配的であった時代を簡潔に振り返り、その後1960年代に芽生えたアンダーグラウンド文化へと進みます。リャノゾヴォ派やウラジーミル・スレピャンといった作家たちは、行為やプロセスを取り入れながら、芸術の定義そのものを問い直しました。また、マネージュ事件は、表現と統制のあいだにある緊張を浮き彫りにします。
    その後の数十年で、この動きはさらに深化していきます。モスクワ・コンセプチュアリズムやブルドーザー展などの非公式な活動を通して、芸術は「作品」から「行為」へ、「再現」から「体験」へ、そして「可視性」から「不可視性」へと静かに移行していきました。
    その中心にいるのが、アンドレイ・モナスティルスキーとコレクティヴ・アクションズ・グループです。彼らは風景の中での最小限の行為を通して、芸術と鑑賞の関係を再定義しました。また、グネズド・グループ、ウラジスラフ・マミシェフ=モンロー、セルゲイ・クリョーヒン、ニキータ・アレクセーエフ、ヴァジム・ザハロフ、そしてTOTARTグループやムホモール・グループなど、多様な実践がアパート展示やAPTARTの活動を通して広がっていきました。
    こうした試みを通して、ソ連のアーティストたちは、公式文化と並行する「もう一つの現実」を生み出しました。それははかなく、しばしば見えないものでありながら、確かに存在していた世界です。本講義の最後では、ソザビーズ・モスクワ・オークションなどに見られる変化を手がかりに、その世界が外へと開かれていく瞬間を振り返ります。
  • 日時:2026年6月5日(金)15時05分 ~ 16時45分
  • 場所:早稲田大学早稲田キャンパス16号館306教室
  • 講師:コズリナ,ナディア氏
  • 司会:鴻野 わか菜(早稲田大学 教育・総合科学学術院 教授)
  • 講演言語:日本語
  • 対象:学生・大学院生、教員、一般
  • 問合せ先:早稲田大学教育・総合科学学術院 鴻野 わか菜研究室   [email protected]

無料、予約不要。

◇コズリナ,ナディア氏(Kozulina, Nadia) 1981年モスクワ生まれ。モスクワ・グラフィックデザインアカデミー卒業後、グラフィックデザインやアニメーションの分野で活動。その後、大人向けの絵画指導に携わる。2013年に来日し、岐阜県の情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の修士課程に入学。2015年に修了し、東京に拠点を移す。現在は東京を拠点に、ロシア語およびロシアのアート史の教育に携わりながら、イラストレーター・絵本作家としても活動中。著書に絵本『Floating Light of Japan』『セリョージャとあそぼう』(Let’s Play with Seryozha)がある。また、帝京大学にて言語と文化の交流を目的としたプロジェクトを主導している。

 

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