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海外で体験した「差別」からコミュニケーションのあり方を考える
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- Fri, 12 Dec 2025
教育学部 地理歴史専修1年 髙田 小弓姫(たかだ・こゆき)

「多様性」という言葉はプラスになっているか
留学先で「差別」される側の経験をし、自分のこととして考えるようになった髙田さん。その経験が地域探究・貢献入試にどのように生かされたか、また早稲田大学での学びにどうつながっているかについて、お話を聞きました。
−−地域探究・貢献入試を受験した理由と、入試に向けて行った勉強について教えてください。
私は中学生の頃、留学先のニュージーランドでアジア人差別を受けた経験があります。差別についてはネットや歴史の学習では聞いていましたが、それまで実際に自分が差別を受けることはありませんでした。海外に行って、自らが差別を経験して初めて分かることがあったのです。その経験から得たものを、社会から差別をなくすために生かせるのではないかと考え、プレゼン大会、ラジオ出演などのさまざまな活動を行ってきました。オープンキャンパスで訪れた際に早稲田大学の多様性を慮る校風に心を惹かれ、地域探究・貢献入試は今までの活動を認めてくれる、自分に合った入試だと思い受験を決めました。受験に向けて、ニュースなどに積極的に触れ、社会に取り巻く課題についての知見を深め、解決策として何が必要とされているのかを日常的に考えていました。とにかく何にでも挑戦する気概を持ち、主体的に取り組む姿勢が必要だと思います。レポートの作成と一般受験の勉強との両立は大変でした。何度も推敲を重ね、学校や塾の先生に協力していただき、自分の納得いくものを作り上げました。
−−入試でアピールしたご自分の活動とはどのような内容ですか?
差別をなくすためにどうしたらよいか、自分なりに考えをまとめました。私は東京出身で、東京にはいろいろな国から観光客が訪れていて、「グローバル」「多様性」が謳われています。そんな中、東京都内の複合施設にできた、性別を問わない「ジェンダーレストイレ」に批判が集まり、廃止になったことは、いろいろと考えさせられる出来事でした。ある意味、多様性という言葉が声高に言われようになったことで、むしろ差別意識が芽生えたという側面もあるのではないかと感じました。では、差別をなくすためにできることは何でしょうか。近年聞くようになった言葉で、「アーサーティブ・コミュニケーション」という方法があります。一方的に自己主張するのではなく、互いの立場や意見を尊重しながら、自分の意見や要望を伝えることを指します。そういったコミュケーション方法を活用することで、無意識の差別を減らしていけるのではないかと思っています。
−−演習科目「地域連携基礎 演習」ではどのような学習をされていますか?
地域の抱える問題についてグループでディスカッションをすることをはじめ、対策案を考え、実際に町長さんに来ていただき、グループで考えたアイデアを発表するなど、実践的に学ぶことができます。プレゼンテーションをする機会が多いため、人前での発表に慣れることができます。また生徒同士の距離が近いので、入学してすぐの不安も解消される、とても楽しい授業でした。

−−今後参加・活動を予定している本学の地域連携・地域貢献の活動、また自身で取り組んでいる地域連携・地域貢献の活動があれば教えてください。
出身地域の稲門会に入会し、地域の課題への直接的なアプローチを行いたいと考えています。特に私の出身の東京都足立区は治安が悪いというイメージがあるため、それらを払拭し、さらなる発展とイメージ向上に繋げられるアイデアを模索していきたいと考えています。自分なりの活動としては、5月に「ワセミン党」というサークルを立ち上げました。主な活動内容はチョコミントスイーツを食べに行くものですが、新たな活動として、地域の農家と提携し、米粉や糀を使ったスイーツの開発を検討中です。過疎地域での販売による地域振興、米を使用することによる外国人からの注目も考えられます。

−−地域探究・貢献入試で本学の受験を考えている高校生の皆さんへのメッセージをお願いします。
あなたは地域にとってどんな存在になれますか? あなたの熱意をぶつけてください。今までさまざまな課題に疑問を持ち、解決するために本気で取り組んできた皆さんなら、きっと大丈夫です。早稲田大学はあなたのいろいろな挑戦を受け入れ、さらなる学びに繋げてくれます。ここで、たくさんの人と出会い、学び、ときには遊んで、地域にとってのヒーローになってください。この先、辛いこともたくさんあると思いますが、最後まで諦めずに、自分のしてきたことを信じて、前に進んでください。私たちはここで皆さんを待っています。
【プロフィール】

東京都出身。都立深川高校卒業。教育学部社会科地理歴史専修所属。中学生の時にニュージーランドに留学した経験から、「差別」や「多様性」について考えるようになり、さまざまな活動を行ってきた。本学での学びを生かし、数々の社会問題の解決に貢献していきたい。
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